ー関西の紅一点の物語Ⅴ ー (ページ9)

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○ 読めない複雑ページ9

西畑said.

今、雑誌の撮影前で、メイクとかは終わらせて、楽屋で撮影待ち ………やねんけど

大橋「大ちゃん、あれどう思う？」

西畑「うーん、アレに見えなくもない」

高橋「 Aちゃんに限ってそんなことあります？」

大橋「そうよなあ、」

楽屋は4人ずつで別れてて、今日は俺、はっすん、高橋、Aの4人

俺らの視線の先はと言うと(‪名前)の首筋。

長い髪の毛を耳にかけて後ろに流してるんやけど
赤みのある痣というか、虫刺されみたいなのが見えるんよな。

もしかしたらそれが俗に言う、キスマかも……っていう。

大橋「えー、……聞いてみる？」

高橋「俺は無理っすよ、絶対無理」

西畑「いや、俺も嫌やで？」

大橋「えええ、⋯⋯そんなん俺も

「さっきからなにコソコソしとんの？」

はっすんが顔をしかめたタイミングでひょっこり登場のA

大橋「あ、え、いや、何にも！何にもあらへんよ！」

……… はっすん、動揺がバレバレやわ。

「なにほんま、気になるんやけど」

西畑「あー、…… いや、その、首元」

トントン、と首の右を叩いて教えると
Aは一瞬不思議そうな顔をしたあと

「 ⋯⋯⋯⋯ あ、…これ、は」

とサッと手のひらで首元を隠した。

高橋「それ、もしかして」

「ちょ、恥ずいし言わんといて」

西畑「どうこう言うつもりは無いけど、ほんま気つけや」

アイドルである前に、俺らもAも一人の人間やから、
恋愛とかプライベートに口を出す気は無いけど、
ある程度気をつけてもらわんと。

自分のためにも、周りのためにも

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