ー関西の紅一点の物語 IVー (ページ4)

今日:15 hit、昨日:7 hit、合計:149,514 hit

◎ 鳴らしたグラスに想いを馳せてページ4

〜

大吾の表情はどこか浮かないままやったけど、それなりに楽しくご飯は進んだ

って言っても自分は食べる量減ったし、ほとんど和也と年下組が食べてたんやけど。

「ちょっと、話あんねんけど」

と告げると全員の視線がこちらを向く

「まずは、大事な時期に活動休止してごめん」

” そんなこと…… ” と言いかけたみっちーを、流星が止める

「年上組は、ほんまにあの時は助かった、ありがとう」

「年下組は、無理に内容聞こうとしやんといてくれてありがとう」

とりあえず、と、あの日あったことを年下組に向けて話した

「 ⋯⋯てことなんやけど。今は多分、大丈夫。もうすぐ東京に引っ越すし、それまではここに住むことにした」

大西「話してくれてありがとう」

しんみりした空気に、なんて返せばいいかも分からずにいると、

大橋「っしゃー！飲も！」

って隣からなかなかのハイテンションボイス

藤原「飲も！って、誰もお酒飲んでないから」

大橋「まあまあ、みんなグラス持って！」

言われるがままグラスを持って、みんなのグラスが中心に集まる

大橋「 A復帰と、なにわ男子結成3周年に乾杯！」

「「「かんぱ〜い」」」

カチン音を立ててとグラスがぶつかる

こういう時、和也には助けられてばっかやなあ、なんて思いながら、和也とも乾杯をした。

.

ご飯もほとんど片付いて、時間も遅くなって来たし、解散に。

家が近い組は電車、少し遠い組はタクシーで帰るらしい

ぞろぞろと玄関に向かう7人を見送ろうと私も後ろに着いていくと、

大橋「なあ、」

って和也に声かけられた

「ん？」

大橋「大ちゃんとなんかあった？」

2人で戻ってきてからずっと気まずそうな感じしてんけど、って、やっぱよう周りみてるなあ。

「なんもないよ、大丈夫やから」

なにか言いたげな和也の背中を押して、みんなに「 Mステがんばろな！」と声をかけて解散した。

しん、と静かになった部屋。

久しぶりに笑った気がしたし、久しぶりにご飯が美味しく思えた。

〜