ー関西の紅一点の物語 IVー (ページ21)

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○ ゲリラ訪問にも程があるページ21

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お仕事を終えて夜9時過ぎ

華ちゃんの車でホテルに向かってると届いた一通のLINE

丈くんお前今絶対帰ってくんな。どっかで時間潰してきて

「 ⋯⋯は？」

華「なに？」

「なんか、丈くんが帰ってくんな、どっかで時間潰せ、って」

華「どうするの？」

「いや絶対帰るよ、寒いやん。疲れたし」

丈くん、外の気温何度やと思ってるんや。

5℃やで、5℃。

車の暖房すらようやく効き始めたとこっていうのに

はい分かりました帰りません、ってなる方がおかしいやろ

華「じゃあそのまま行くよ」

「ありがとー。……にしてもなんかあったんかな？華ちゃん知ってる？」

華「んー、わかんないな」

全く検討がつかないまま、ホテルについて華ちゃんの車から降りた

「お疲れ様でした〜」

華「お疲れー、明日も早いから早く寝るんだよ。寝れないかもだけど」

ドアを閉めてる途中に華ちゃんがそう言うもんやから、意味も聞けずに去っていく車。

数多の疑問を抱きながらホテルのエレベーターに乗りこむ。

とりあえず、部屋帰って、着替えてあったかいやつでも食べよう。

確か和也がおすそ分けしてくれたビーフシチューとかあった気がする。

あっという間にエレベーターが着いて部屋に入った途端鳴り響く呼び鈴

ドアを開けようとしたところで思い出す和也の言葉

……せや、ちゃんと覗き穴見てからやった

「 ⋯⋯⋯⋯は？！？」

大慌てでドアノブを下げて扉を引く

「ちょ、なんでおんの？」

大西「ちわーっす、Aちゃんに会いたくて来ちゃいました」

「 ……いやそんなぶりっ子されても。」

なぜいるのか、どうやってきたのかも全く分からんくて立ち尽くしてると開く向かいの扉

藤原「あ、……なんで帰ってきてん！」

「いやこの寒さで帰ってくるなって言う方がおかしいから！」

藤原「まあ、そうか。こいつA帰るまで待つって言うし、いざA帰ったらめんどそうやったから帰ってくんなって言ってんけど」

「あー、、風雅それは怖い」

大西「僕だけじゃないっすよ」

……え？

「 ………………へ？！！」

大橋「何事？……って、あ、A帰ってきたんや ( 笑 ) 」

「あ、和也」

大橋「おーい、A帰ってきたって」

と部屋の中に向かって叫ぶ和也

いや、今度は誰？