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＊「旦那さんは水、時々飲ませてあげて。暑いだろうから仰いであげてもいいね。うちわある？」
「あります！」
＊「じゃあ奥さんのサポートお願いね。これで今後の夫婦生活、かかってるから。ね！2人分だから長くなるよぉ！」
怖いこと言ってくる、この助産師……！！
正解のサポートがわからない……！！
『あ、あ、し！乗ったぁ！子宮口は？！』
＊「うん、もう一息！頑張ったね。もうちょいしたら先生呼ぶね」
『まだ呼んでもらえないんか！』
双子の自然分娩だからか、とても珍しく勉強させてほしいと産み方を決めた時から言われていて
予定通り助産師の卵の学生さんがたくさんいる。
もちろんAちゃんの許可済み。
おかげで分娩室は満員だ。
そんなこと関係なしにお産は進んでいく。
＊「はーい、呼ばれる前に来ましたよー。お、いい感じじゃん！子宮口裂けるといけないからハサミ入れとくねー」
痛い痛い痛い痛い！！
麻酔なしじゃん？！
俺が倒れて病院に世話になりそう……。
＊「ちょっと頭下がってきてるからねぇ。いきんでみようか」
『うううん！』
それを何度か繰り返し、呼吸が乱れながらもついにその時が来る。
＊「松本さん、そろそろ思いっきりやっていいよ！目を開いてー、おへそ見てねー」
『いったーーーーーーい！！』
「頑張れっ！！」
数回繰り返したのち、小さな産声を上げた我が子。
＊「はい、1人目ぇ！次行くよぉ！」
『お、終わらんじゃないかぁぁ！！うううう！！』
「大丈夫！二回目はすぐ来るよ！来なかったら帝王切開ね！」
『も、どっちでもいい！無事に産まれてくれたら……！』
「あとちょっと！大丈夫！」
『じゅん〜〜！』
「大丈夫大丈夫！」
『ゔゔゔ……！来たかもしれん！！』
＊「いい感じ！！もうすぐ来るよ！」
『頑張れ……！お子！！』
2度目の強い陣痛が来て、まもなくて出産の時を迎え、そしてついに終わりが来た。
『ゔゔゔゔ……！っはぁ！あぁ……終わった……！もう2度と産まん』
「ありがとうねぇ！お疲れ様ー！大好きだよぉ！！」
『潤……泣き顔もかっこいいのやめてよ(笑)』
「あああー！もぉ！」
処置台で綺麗にしてもらっている我が子を遠目に見るAちゃんは
今まで見たことがないくらい神々しく、美しかった。
この世に自身の命をかけて産んだ新しい命は、天使と言わずしてなんと言おうか。
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鈴(プロフ) - ひろさん» こちらこそ読んでいただきありがとうございました！作品は全て残しておくので、暇つぶしや現実逃避にお使いください（笑）本当にありがとうございました！！✨ (1月11日 23時) (
レス) id: f99e8ea2a0 (このIDを非表示/違反報告)
ひろ(プロフ) - 鈴さま、完結おめでとうございます。そしてありがとうございます✨本当に楽しく読ませて頂きました。鈴さまのお話が大好きなので「終らないで〜」と、思いながら読んでおりました。寂しくはなりますが、作品は残して頂いただけるようなので、またここにきます! (1月11日 21時) (レス) @page24 id: eac3027fa7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鈴
| 作成日時：2023年12月9日 0時
