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マ「私は何も。結婚する前から長くあの人と付き合ってて。会社を継ぐことになるからあんまり将来のこと話せなくてズルズルしてたら病気になっちゃって……。後継はもういとこがやってくれることになったんだけど……」
「そうだったんですか」
マ「だいぶ落ち込んじゃってね。子供ができないって言われて。けどAちゃんがいるからいっか！って。Aちゃんには悪いんだけど、勝手に母親ヅラさせてもらった。自分の寂しさを紛らわすために。自分勝手だなぁとは思うんだけど。心の拠り所が欲しくて。ふふふ」
「けど、嬉しかったと思いますよ」
マ「そうかな」
『そうだよぉ』
マ「え、起きて大丈夫なの？」
『トイレ(笑)』
「ああ(笑)」
『マドカさんがいたからジョーの心配しなくて済んだし(笑)色々助かってたよ。授業参観も運動会も学習発表会も全部都合つけてきてくれたじゃない。ジョーと2人で。すっごく嬉しかったよ。誕生日の時はいつも外食に連れてってくれて。ありがとう』
マ「いや、もぉー！泣くじゃん！」
『んふふ、そろそろ漏れるからトイレ行くね。明日の朝は久しぶりにマドカさんの焼きたてパンがいいなぁ〜。丁度くるみとレーズンあるし』
大きく伸びをしながらトイレに向かう背中を見送った。
マ「んふふ、はーい。じゃあ仕込みしとく！」
『あれ大好き！ありがと！おやすみ〜！』
「おやすみ」
マ「おやすみ」
「さっき買いに行かされました(笑)僕も食べるの楽しみです！Aちゃんにあれは一斤食べられる、飲めるって聞いてたんで(笑)」
来るって聞いて急いでスーパーまで買いに行かせて頂きましたよ。
あと強力粉とイーストもね。
マ「あっははは！昔からあればっかり作ってってねだられてた！あと塩パンも好きなの」
「へー！うまそう！！」
マ「今度作るわね(笑)」
「やったー！！」
その後マドカさんと2人でジョージさんを布団まで運び、後片付けの後
マドカさんの仕込みをする音を聞きながら眠りについた。
次の日の朝、部屋中が甘酸っぱく香ばしい匂いでいっぱいになって起きた。
なんっといい朝。
隣を見ると、すでにAちゃんはいない。
ここ最近は俺より先に起きることがなかったから珍しい。
相当マドカさんのパンが食べたかったのかも。
可愛い。
リビングに行くと、2人並んでパンをこれでもかと頬張るAちゃんとジョージさん。
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鈴(プロフ) - ひろさん» こちらこそ読んでいただきありがとうございました！作品は全て残しておくので、暇つぶしや現実逃避にお使いください（笑）本当にありがとうございました！！✨ (1月11日 23時) (
レス) id: f99e8ea2a0 (このIDを非表示/違反報告)
ひろ(プロフ) - 鈴さま、完結おめでとうございます。そしてありがとうございます✨本当に楽しく読ませて頂きました。鈴さまのお話が大好きなので「終らないで〜」と、思いながら読んでおりました。寂しくはなりますが、作品は残して頂いただけるようなので、またここにきます! (1月11日 21時) (レス) @page24 id: eac3027fa7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鈴
| 作成日時：2023年12月9日 0時
