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『まだ取れてない資格あるから。それにどうせ潤だって漫画読んだりウトウトしたりするでしょ？構ってくれないじゃん』
「構って良いなら構うけど？めちゃくちゃに」
『遠慮する(笑)』
「あー、もー。遠慮すんな遠慮すんな」
『してないから(笑)課題もあとちょっとあるし、試験ももうすぐあんのぉ』
「あらー。そんな時期に旅行、すみませんね？」
『思ってないだろ(笑)』
朝ご飯をさっさと食べ終えると、パソコンとノート、ボールペンも持ち出して、本格的に勉強モード。
「ん、思ってない。だってやっとAちゃんのお許しが出ましたから。善は急げ」
『ごめんね？』
「待つのは慣れてます(笑)大歓迎よ？でも勉強のしすぎはいただけませんね。勉強してる横顔、考えてる顔、悩んでる顔は大好物ですけどね」
『まぁたそれ』
「聞き飽きるほど聞かせたいね。死んでも聞かせたいし、この世に知らしめたいし、後世に伝えていきたいくらい俺の妻は可愛い！！」
『ありがとう。愛されてる実感がすごいわ。まさかあの時にふらっと立ち寄ったカフェの店長にこんなに愛される人生が待っていたとは。あの時の私に称賛と褒美をあげたいね』
コーヒー片手に目を瞑り、うんうんと頷く。
あの日、どんな気持ちでAちゃんが店に入ってきたか知らないし、別に教えてほしいとも思わないけど
少し緊張した顔で中を伺いながら入ってきた顔はよーく覚えてる。
一気に店内の空気が変わった気もした。
ふわっと柔らかな風、色、匂いが充満して……何もかも、Aちゃんが中心で回ってるような
Aちゃんが俺の世界に入ってきたって言うか……。
すごく不思議な感覚に包まれたっけ。
上手く言葉にできないのがもどかしいけど。
「正直狙ってたからね(笑)」
『嘘だ(笑)』
「半分冗談で、半分は本気。あんな可愛い子見たことなかったから見惚れた」
『んっふふふ。なーんかくすぐったいなぁ』
「その子が今俺の隣で水着着て遊んで、朝ごはん食べて、バスローブ着ながら真剣に勉強してるなんてねぇ。想像つかないね」
『ねぇ？潤？』
「はい、お姫様？」
『本当にごめん、待たせて。もし、仕事も勉強も頑張ったら潤の隣にいても相応しい人間になりたかったの。平等の立場になりたかった。守られてばかりじゃ嫌だったの。私が潤も潤のお店も家族も……全部守りたいくらい強くなりたかったの』
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鈴(プロフ) - ひろさん» こちらこそ読んでいただきありがとうございました！作品は全て残しておくので、暇つぶしや現実逃避にお使いください（笑）本当にありがとうございました！！✨ (1月11日 23時) (
レス) id: f99e8ea2a0 (このIDを非表示/違反報告)
ひろ(プロフ) - 鈴さま、完結おめでとうございます。そしてありがとうございます✨本当に楽しく読ませて頂きました。鈴さまのお話が大好きなので「終らないで〜」と、思いながら読んでおりました。寂しくはなりますが、作品は残して頂いただけるようなので、またここにきます! (1月11日 21時) (レス) @page24 id: eac3027fa7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鈴
| 作成日時：2023年12月9日 0時
