お嬢といっしょ2 【ars/K.N】 (ページ12)

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かなり深く切られたのか、腕から血がぼたぼたと垂れて

あっという間に絨毯を赤く染め、血溜まりが出来ていく。

なんとなく指先が冷たくなってきた気がした。

「金ならやるから……お嬢だけは、お嬢に怪我だけは……」

大「どうしよっかなぁ。なぁA組さんよぉ。こっちの要望、もっと聞いてくれねぇかなぁ」

タバコを潰しながら、デスクに手をついて、身体を前のめりにして言ってきた。

「散々話し合っただろうがっ。お嬢まで誘拐して、何がしてぇんだよ」

大「どうにもなぁ。俺の組が下になるのが気に食わねぇんだよなぁ。どう考えても。会社の人間もうちのが多いし、今更お宅のカタギのやり方は合わねぇんだよ」

「だったら違う組と盃交わせばいいだろうが」

大「だーかーらー(笑)お嬢さんも欲しいって言ってんの。他の組の女見たことあるか？このお嬢の見た目を超える女はいねぇの。こんな可愛い顔してこんな厳ついの彫ってぇ。最高だと思わねぇか？」

そう言いながら大野がお嬢に近づいて、胸元のボタンを外していく。

「やめろ！離せっ……！」

誰かに後ろから蹴られて、馬乗りにされて

血溜まりに俺の顔をなすりつけるように頭を押さえつけてきた。

大「見てみろよ、この肌。胸も良いけど、内腿なんてほら。まだ18に成り立てのくせに、えろすぎだろ(笑)」

いやらしい手つきでお嬢の素肌を、これでもかと見せつけるように撫でる大野に

怒りが爆発しそうになるのに、痛みでなかなかうまく逃げられない。

「触るなっ、お嬢にそれ以上……指一本触れるなっ……！」

大「金魚の糞は所詮金魚の糞……。お嬢の貞操までは守れねぇよ(笑)なぁ、お前も見たくないか？いつも顎で使われてるお嬢の女の顔……」

そう言いながら、下っ端からナイフを受け取って、お嬢の縄を器用に切ったと思ったら

ワンピースの裾から胸まで一気に割いていく。

「やめろっ……！」

下着を丸見えにされたお嬢は、相当強い薬を飲まされたのか

ピクリとも動かないし、呼吸が浅く短いような気がして

変な薬を飲まされすぎて、このまま時間が経って、死んでしまうんじゃないかと思って怖くなった。

お嬢の命だけはここで絶やすわけにはいかない……！

大「アタッシュケースの中の金、どれだけ入ってるか確認しろ」

下っ端が部屋の隅に追いやられたアタッシュケースを持って、大野の前で開けた。