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俺のビールではないけど、喉を露わにして飲む横顔が


風呂上がりだからか、少し火照っていて色っぽく見えた。


けどすっぴんだから、どうしてもいつもよりあどけなく見えて


未成年を本気で抱こうとしてる俺は、大人として大丈夫なのかと心配と不安が入り混じる。


『ドライヤーの場所教えなくてすみません。お風呂場寒いので、こっちで乾かしてください』


どうぞとドライヤーを渡してくれるから、俺の髪はもう半分乾いていたけど、渡してくれたから乾かす。


その間にAちゃんは、細々した家事を済ませていて


俺の隣には座ってくれなくて、すぐに髪を乾かし終わってしまった俺は手持ち無沙汰。


『私も乾かそーっと』


そう言いながら俺に手を差し出してくるから


「乾かしてあげよっか」


『えっ……?』


「ヤダ?」


『ううん、嬉しい!お願いします』


「お任せください、お姫様」


『お姫様!ふふ、じゃあ潤は王子様ですね!』


「そうだよ(笑)ほら、後ろ向いて?髪、伸びたね。色も抜けていい感じ」


『私も気に入ってます、この髪』


Aちゃんの濡れた肩より長い髪に、優しく触れて乾かしていく。


膝を抱えて俺の前に座ってくれて


たまに欠伸をしているのか、口元を押さえている。


眠たそうだなぁ……。


髪を指で梳いて、時々小さな耳に指が触れると


くすぐったそうに肩をすくめた。


「終わったよぉ」


ありがとうございますと振り向いたその顔が可愛くて、キスをする。


髪を耳にかけてから肩に手を置き、キスを続ける。


Aちゃんが少し体勢を変えてくれるから、キスがしやすくなった。


「すっぴんもかわいい」


『ふふ。潤はお酒の味がします』


「ごめんね(笑)でもキス止められなさそう」


『ん……』


「ここ、座って?」


俺の胡座の中に座るようにお願いすると、照れながら遠慮がちに横向きに座ってくれた。


「近いから、キスしやすいでしょ?」


『うん』


「好きだよ、A」


『私も潤が好きです……』


「ん、ありがと」


しっかりと抱きしめて、見つめて、微笑み合ってキスをした。


俺の首に回ったAちゃんの腕がきつく絡みついてくる。


だから俺も細い括れに巻いた腕を強めた。


どんどん深くなるキスに緊張と不安と期待が高まってきた。


けど、やっぱりキスだけじゃ終わりたくなくて……


言うのか?


言うのか、俺!


もう言ってしまえ!

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作者名: | 作成日時:2020年12月16日 14時

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