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繋がることに少し余裕が出来たのか、首に腕を巻きつけて、抱きついてきた。


「んふふ、ありがとぉ。俺も大好きだよ。Aが大好き。食べちゃいたいくらい」


『食べてるじゃないですか、いま』


「そうだった(笑)」


その後何分も挿れたまま動かずに


Aちゃんの目を見て色んな話しをしたり


時々キスをしたり、胸に触れたりするだけ。


それから


「Aを愛してる」


『私も愛しています』


息をするように、自然と、何度も愛を溢した。


しばらくすると、お互いの呼吸は少しずつ深いものに変わって、気がつけば乱れ始める。


「……ねぇ?」


『ん?』


「Aちゃんの中、挿れた時よりピクピクしてきた」


『あんまり、ん、分かんない……』


「そろそろゆっくり動かしてみてもいい?」


『うん』


「いくね?」


腰を引くと、顎を上げ、ため息交じりに喘いだ。


その首筋が軽く汗ばんでいて、色っぽい。


『っ……はぁ、ぁ』


「痛くない?」


『痛くない……いっぱいしても大丈夫かも……』


そう言いつつも、俺の腕を強く掴んで、爪を食い込ませてきた。


「我慢しなくて良いんだよ?」


『大丈夫、して?』


潤んで虚な目で真っ直ぐ俺を見つめた。


僅かに開いた唇から、熱っぽく、艶やかな吐息を漏らして。


「……そう?じゃあもうちょっと動くね?」


『あっ、んん……!はぁ……ぅん、っぃ……!』


「良い?大丈夫?」


俺は気持ちがいいけど、Aちゃんにとってはやっぱり分からないから。


様子を見ながら、ゆっくり動かし続けてると、Aちゃんが手で顔を覆って泣き出してしまった。


『気持ちいい……潤……』


「なんで泣くのぉ?痛い?やめる?」


心配で抱きしめながら、頭を撫でてあげると首を振った。


『違う……やめちゃいや』


「じゃあ、どうしたの?」


『ちゃんと出来た……潤が優しくしてくれたから……嬉しい』


「もぉ。そんなことで泣かないでよぉ(笑)びっくりするじゃん」


『だって、全然痛くないんだもん……。ちゃんと気持ちいいのっ……』


「あぁ、もぉ。可愛すぎっ!」


『潤、好きです……。ありがとぉ』


不安だったし、怖かったんだろうなと思った。


いつかはこうなるんだろうと分かっていても、何も言わない俺にも。

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作者名: | 作成日時:2020年12月16日 14時

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