ダールベルグデージー6【ars/K.N】 (ページ10)

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Aもあれ以来、すっきりはしてないだろうけど、疑ってはなさそう。

ほんとにさ、流石の俺も話の先が見えなさすぎて頭がどうにかなりそうだよ。

頭を抱えた俺にみんなが見かねたのか、企んだ顔をしてこう言う。

翔「ははは、相変わらずで。そんでさ、二宮氏、俺らがいるのを忘れてはおらぬか？」

「……え？」

潤「俺らもいるじゃん。一緒に行こ。許可、下りるかもよ？」

智「水くせぇぞ？かずなりっ！」

雅「みんなで行けば怖くない！！」

潤「にのの相手がAちゃんだから。にのもだけど、俺らはさ、Aちゃんのことも大好きだから、結婚しなよって言ったんだよ？」

翔「だから、ぜってぇ許可おりてくんなきゃ俺らも困る(笑)」

雅「大丈夫だよ！Aちゃんならどんなに時間がかかっても、何があってもにののそばにいてくれるから。頑張ろ？」

智「みんなで行ったら、なんか変わるかもしんねぇし？それにAちゃんが喜ぶ顔、見てぇじゃん(笑)」

「……ありがとうございます！」

俺の大好きな人のこともこんなに考えてくれてる、優しい人達に囲まれて本当に幸せだな。

・

それから軽く相談して、1週間後、みんなで事務所に乗り込んだ。

お偉いさん2人を前に、机を挟んで向かいに俺ら5人が座って

俺らのただならぬ雰囲気を察してくれて、前置きなく早速話に入る。

智「僕達は二宮が今、交際している彼女と結婚してくれることを、心から願っています」

＊「無理だ」

潤「じゃあ二宮の思いは無駄なことですか？1人の女性を愛することは、時間の無駄ですか？それが仕事の糧になってるとしても？」

翔「でも、お2人とも、長い間1人の大切な女性、そしてご家族を守ってますよね？ご自分たちのことは棚に上げて、二宮にはするなって事ですか？」

雅「にのの彼女は、とっても良い子です。優しくて、可愛くて、にののことが大好きで。にのもその子を見る時は幸せそうで。だからお願いです！にのが結婚出来ないなんて許せません！」

智「周りもファンも、二宮の沈んだ顔より、幸せそうな顔が見たいと思いますけどね。結婚したとして、言い方はどうあれ、それを利用すれば良いじゃないですか。それでもだめですか？」

俺に続いて、無理だと言われることも怯まずに

みんながそれぞれに考えてくれた、重役達が納得する提案なり、意見なりを伝えてくれる。