ダールベルグデージー6【ars/K.N】 (ページ39)

今日:8 hit、昨日:0 hit、合計:183,063 hit

39 ページ39

「ねぇ、A？」

『ん？』

お互い、涙で濡れた顔と赤くなった目を見合わせてもう1回愛を伝え合う。

「好きだよ、愛してる」

『私もかずくんが好き。愛してる』

「絶対……幸せにするからね」

『うん。私も、かずくんの事幸せにしてあげるね？私をお嫁さんにした事、絶対後悔させない。何があってもかずくんの1番の味方でいる。世界中が敵だらけになっても、絶対私がかずくんを守るからね』

俺の顔を覗き込んで、強くて、綺麗で、純粋な眼差しで言ってくれる。

「もぉ、俺より男前な事言わないでくれます？(笑)」

『芸能人の妻はこれくらい思ってなきゃ多分やってけないよ？』

「ふふ、恐れ入りました」

はぁ……はは！

ちょー幸せ！！

・

・

この夜はただただ、何回も何回も

好きだよ、愛してるよってお互い囁きあって

いつもより隙間がないように抱き合って、キスもたくさんして

Aの左薬指でキラキラ光るダイヤモンドを、2人で眺めた。

「サイズ、大丈夫？」

『うーん。ふふ、ちょっと大きい』

「ごめん。何号かわかんなかったから(笑)今度一緒に調べに行って直そ？」

『うん！』

「A？これからはね、辛い事、悲しい事は半分こ、嬉しい事、幸せな事は2人で何倍にもしようね？」

『はい……！』

「A、愛してる」

『私も、愛しています……』

・

蜂蜜色の甘そうな月から降り注ぐ柔らかな光と

金平糖みたいに小さくて甘く

儚く光り続ける星の瞬きに見守られて

甘くて幸せな世界へ、2人で目を閉じてゆっくり入っていく。

・

これからもずっとずっと

本当にずーっと、おじいちゃんとおばあちゃんになっても

一緒にいようね……

愛してるよ、A……