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マネージャーに、何回も信じられないって言われながら、車から降りてトボトボ楽屋に入る。
で、やっぱりここでも
翔「にの、どうした。そんなに落ち込んで」
「ん。大丈夫です。あんま寝てないだけなんで」
雅「どうせゲームのやりすぎか、Aちゃん抱きすぎたんでしょ？羨ましいねぇ」
「そんなんじゃねぇって」
いつもの相葉さんの冗談が今の俺にはキツすぎて
気を抜いたら泣きそうになる。
潤「目ぇ真っ赤だけど？」
「ん、ただの充血……」
智「おはよー。あー、にの、まぁたAちゃんと喧嘩したでしょ？」
「えっ？！」
誤魔化しきれると思ったのに、この人は時々何かを感じるらしく、図星を指された。
潤「やっぱり。どうした？」
雅「またいつものヤキモチ？」
協力してもらったわけだし、ちゃんと言わないとと思って、昨日のAとの喧嘩を掻い摘んで話すことにした。
「あっ、とぉ……違う。結婚願望あるかないか聞いたら、俺に気遣うことばっか言って、喧嘩になって……出てっちゃった」
翔「えっーー！出てった？マジで？！どうすんの？」
潤「もうすぐ誕生日だろ！何してんだよ！」
雅「出てったって……Aちゃんどこ行ったの！？連絡した！？」
Aが出て行った事実に驚いて、みんなの言葉に少し怒りが含まれてる。
「分かんない。拒否られるかもって怖くて……。出来てない」
潤「そんなこと言ってる場合じゃねぇだろ！しろよ！誕生日まで1週間切ってるぞ！？」
「でも……！」
翔「でもじゃなくてさ。あんなに頑張ってたのに、しかも俺らの気持ちまで無駄にすんの？そんなん、にのでも絶対許さないよ」
雅「Aちゃん、きっと泣いてるよ！とにかく連絡して、どこにいるかだけ確認したほうがいいって！」
情けない俺に、怒りと心配がぶつけられる。
わかってるけどさ……。
何が最善なのか、どうしていいか、動揺してて何もわかんねぇんだよ……
何も言わない俺に今度は大野さんが、優しい言葉で、この淀んだ気持ちも空気も溶かしてく。
智「まぁまぁ。ね？ほら、にのも。そんなむくれた顔しないの。もうすぐプロポーズするからさ、欲しい答えじゃなくてちょっとイラっとしただけでしょ？」
「うん……」
雅「わかんなくもないけどさぁ。それくらいで怒んなくても良いじゃん」
「うん……」
智「Aちゃん居なくなったら俺らもさみしいよ？あの可愛い笑顔が見れなくなるの」
「ん……」
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作者名：鈴
| 作成日時：2015年7月28日 20時
