ヒメユリコンペティション【ars/K.N&S.S】 (ページ4)

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そのあとも適当に会話をして帰宅。

慣れない人との酒の場で疲れたから、さっさと寝ることにした。

そして次の日、本格的に授業が始まる。

俺は1年、2年の半分のクラスを担当。

初めての授業は2年からだ。

チャイムが鳴る少し前に教室に入ると、女子生徒はキャーキャー言って

男子生徒は俺を物珍しい顔で見てきた。

和「授業始めるから席ついてくださーい」

とりあえず自己紹介からと思い、黒板に名前を書く。

和「二宮和也です。お願いします。まずみんなの名前と顔を知りたいから、名前呼びまーす」

一人一人呼んで、早速授業を始めようとしたら、キャピキャピした数人の女生徒が元気よく質問してくる。

＊「先生は結婚してますか？」

面倒くせぇ……(笑)

でもこの年代だとこういう事に興味がありすぎるが故

受け流したとしても、しつこいから仕方ないけど答えていく。

和「してませんよ」

＊「彼女は？どういうタイプが好き？」

和「今はいません。好きなタイプは教えません」

＊「恋愛対象の年齢は何歳から何歳までですか？」

和「犯罪にならない年齢から、上は決まってません」

＊「えー！じゃあ、今の私たちじゃ先生の恋愛対象にならないってこと？」

和「もちろん。じゃあ授業始めまーす」

その後は滞りなく終わり、教室を出た。

和「はぁぁぁぁ」

廊下を歩きながら、大きなため息を溢す。

これ系の質問、毎クラスあったら嫌だなぁ……。

次の授業は学年が違うから、一旦準備室に戻って

教科書を変え、タバコでもと思って歩いてたら、後ろから名前を呼ばれた。

『二宮先生』

和「はい？あぁ、A先生」

『すごい猫背ですね？大丈夫ですか？』

俺に触れはしないけど、たくさん書類を抱えていた手の片方を

俺の背中を触るような仕草をして、初めての授業疲れました？ってクスクス笑う。

和「猫背はもともとです」

『そうなんですね。でももう少し背筋伸ばした方が格好いいですよ。せっかく可愛い顔してらっしゃるのに』

和「は？」

はっきりとした年齢は知らないけど、明らかに俺のが年上なのに

可愛いとかなんなんだ？と訝しげに見たら

『ふふ。女の子たちが色めき立ってます。二宮先生見て可愛いって』

なんて言ってきた。

女子高生に可愛いって言われるおっさんどうなんだよ。