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『ごめんなさい。また、寝ちゃって……。しかも電話まで……』
「ん、いーよ、いーよ。見てないとこまで巻き戻す？」
『いいです。このままで。
あ、足……///お兄ちゃんが隣にいるといつもしてる体勢で……』
乗せてたことに気付いて、恥ずかしくなったのか
すみませんって降ろそうとするから、それを制止する。
ていうか、コウタにもこれやってんのかよ！？
コウタもシスコンだけど、Aちゃんもなかなかのブラコンなんじゃね？
前コウタが、Aちゃんが昔より甘えてくんなくなったって言ってたけど、これは充分べったりだろ。
甘えてた頃はどんだけべったりだったのか怖くて聞けねぇわ。
「同じ体勢じゃ痛いでしょ？足はこのままでいいじゃん。寧ろ俺はこのままでいて欲しいんだけど？」
『あぁ……じゃあお言葉に甘えて……///』
俺が言ったから足はそのままだけど、さっきまで腕にぴったりくっついてた身体は、今はソファーに預けるように座ってる。
だけどちょっとだけ、柔らかい胸が当たってるから、またそれにドキドキする。
でも、そのあとは健全にDVDを見て、2人して我慢出来ずにゲラゲラ笑って、泣いて。
この時間も幸せですよ。
本当に。
それにね、笑うところが一緒って気付けたから。
それがわかっただけで嬉しいよ。
だから、もうしばらくは、このままの関係でいいや……(笑)
まだね、まだいい。
でもいつか絶対
Aちゃんの同意も得て、俺も理性がちゃんと抑えられて、優しく出来る日が来たら。
そして、その日は出来れば早めに来てくれ。
今はAちゃんを想像して、1人で虚しく慰めちゃってるからさ(笑)
そんで、多分今日も……
マジで切実に願います。
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作者名：鈴
| 作成日時：2015年10月10日 18時
