鈴蘭の咲く頃4【ars/S.S】 (ページ38)

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『ほんとにずっとずっと好きだったから……。こうなったら良いなって、思ってた』

「うそ、マジ？」

『ん。ほんと。でも最近、そういう雰囲気になると、やっぱり怖気付いちゃって……それとね、私が子どもだから、翔くんは、そのぉ、満足してくれないかもって……色んな意味で怖かったの』

俺の胸に、ぎゅーっと顔を埋めて、ふわふわの声で、胸を締め付けるほど、可愛らしいことを言ってくれる。

「そっかぁ。気付いてあげらんなくてごめん。あとね？俺がどうとかの問題じゃなくて、心と心が繋がれば、満足すんの。だからAちゃんがそこを気にする必要なんてねぇの」

『翔くん……』

「ねぇ？Aが好きだよ？大好き。大好きだから、愛してるから、今まで出来なかった。だって、ちゃんといい思い出として、心に残るようにしてあげたかったから。でも、今日からは、愛してるからするよ？大事に大事にAのこと、この先もずっと、こうやって抱きしめていきたい」

『はい……///』

この日を境に、身体も心もぐっと近づいて、俺たちの愛を確かめ合う方法が一つ増えた。

こうして愛を確かめ合う時間が、1分でも1日でも長く増えたらいいな。

可愛い可愛い俺だけのA。

これからもずっと愛してるよ、A。