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その日の夜Aから
《今日はすっごい楽しかった！ワガママ聞いてくれてありがとう！宿題頑張ろうね！》
って一斉送信でメールが来た。
あのあと、あの男とどうなったか気になって気になって仕方なくて……。
智君の言う通り、高校生のガキがいろんな面で考えても、社会人に勝てるわけなくて……
しかも、あんないかにも恋してますって顔されちゃさぁ。
今思えば、その土俵にすら上がってなかったのにね(笑)
恋は盲目ですよ。
そんなモヤモヤを抱えたまま、夏休みも中盤を超えて、中学ん時から毎年恒例のあいつからのメールが一斉送信されてくる。
でも去年までと違うのは、名前の一覧にAの名前が入ってる事。
雅《宿題一緒にやろーよー！みんなでやったほうが捗るよ？(笑)ね、お願い！！》
翔《バカか。みんなで一緒にやって、お前だけ捗らねぇのいい加減気づけよ(笑)1人でべちゃくちゃ喋りやがって！》
そうやって一斉送信で送ったら、暇だったのかすぐにAからも、一斉送信で返信が来た。
《えっ、頑張ってって言ったのにやってないの？まぁくん、だめじゃん。もう夏休み終わるし、毎日、何やってたの？ていうか、私、もうとっくに宿題終わったから、すーっごい暇なの(笑)》
えっ！！早っ！！早く終わらせてのんびりするタイプか！
雅《Aちゃーん、教えてぇ……(笑)》
《暇だから。暇だからね？教えてあげてもいいよ？(笑)》
潤《A、早ぇな！(笑)じゃあみんなで一緒にやろ！》
和《俺も終わったから、付き合ってあげてもいいよ。》
智《俺も教えてぇ(笑)》
翔《じゃあ明日、駅前のファミレスに集合ね？》
・
そして毎年恒例、みんなで宿題をやる日。
やっぱりこの日も俺が一番……(笑)
みんなまだかなって外を見てたら、Aが外から小さく手を振りながら入ってきた。
『翔くん、早いね(笑)絶対私が一番だと思ったのにぃ』
翔「たまたまだよ？ねぇ、宿題終わらせるの早くない？いつも？」
俺の向かいに涼しーって言いながら座る。
『そうだよー。焦ってやるの好きじゃないし、計画的に進めるのが好きなの』
翔「そうなんだ！」
『ねぇねぇ。あのね、私、ファミレス初めてなの！(笑)だからねすっごいウキウキしながら来ちゃった！』
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作者名：鈴
| 作成日時：2015年9月7日 20時
