最底辺カノジョ【HiGH＆LOW THE WORST】

Fifteenth ページ18

You side




翌朝、ソファーの上で目覚めた

制服は脱ぎ散らかされていて、肌寒さに身震いする



散らかされていたワイシャツとスカート、それから新しいワイシャツを持って風呂場へ行く




昨日のワイシャツを洗濯機に放り込んで、そのあとシャワーを浴びた



お義父さんに触られた全ての場所をくまなくスポンジで擦る

赤くなって、血が出ても、手は擦ることをやめてくれなかった





＿＿＿＿




お義父さんにバレないように、制服を着て鞄を持って玄関へ



ローファーが、この玄関だと異様に輝いて見える



「……いってきます」



小さく呟いた声は誰にも届かずに、家に吸い込まれていった




ドアを開けて鉄階段を降りる
空は今日も快晴で、つくづく私と反対だなと思う



ゴミ置き場に家のゴミを捨てて、小さく伸びをした


その時



.




高城「はよ、」


「！？」


高城「お前ん家ここなんだな」


「、な、なんで」



司が近くの電柱に寄り掛かって眠そうに大きな欠伸をしていた




高城「わりぃ、昨日追いかけたんだわ」



顔が青ざめていくのがわかる




「なんで、勝手に……」


高城「なんでって、心配だからに決まってんだろ
お前はもう、俺の仲間なんだから」



司はヘこんだスクールバッグから、へこんだ湿布の箱を取り出す




高城「腕、貸して」




大人しく差し出した腕に、優しく湿布を貼ってくれた



その壊れ物を扱うような手に、涙がこぼれそうになった




。

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