私のヒーロアカデミア少女と運命の刃７章 (ページ10)

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309話　治崎との接触2 ページ10

通形「では我々、昼までにこの区画を回らないといかんので！行くよ！」

緑谷「はいっ…」

虹美「あ、はい…」

通形先輩がその場を離れようとしたので緑谷くんと私も離れようとした途端

ギュッ

エリ「いかな…いで…」

小さな手で、私の服を掴み、震えた声でそう言った。その声、涙を溜めた表情は…まるで酷くなにかに怯えているようだった

緑谷「あの…娘さん」

虹美「怯えていますけど…」

虹美side

治崎「叱りつけた後なので」

通形「(デクくん、フィメルちゃん！余計な勘繰りはよせ！)行こう二人共」

緑谷「いやァでも、遊び盛りって感じの包帯じゃないですよね………」

この子が虹美さんを掴んで離さない

治崎「よく、転ぶんですよ」

虹美「なら、何故こんな小さい子が声を出せず、震えて怯えているんです？これは普通ではないと思いますが？」

自然なことではない

治崎「人の家庭に自分の普通を押しつけないで下さいよ」

通形「性格はさまざまだよね(やめろ…！明らかに詮索を嫌がってる！警戒が強まれば益々シッポを出せなくなる！無難にやり過ごすんだ！！)」

違うんです！通形先輩その方がよっぽど怪しまれます！不自然と思われる

ヒーローが怯えた子どもをやり過ごす訳がない

コスチュームを纏えば…私たちはヒーローなんだって！

緑谷・虹美「「この子に何をしてるんですか？」」

グッ

私と緑谷くんはその子を強く抱きしめた

すると

治崎「………ふぅ、全くヒーローは人の機微に敏感ですね。わかりました」

通形・緑谷・虹美「「「！」」」

治崎「恥ずかしい話です。人目につくし………こちらに来てもらえますか」ｸﾙｯ

通形先輩は、緑谷くんとアイコンタクトをとって、私はエリちゃんを優しく抱きかかえた

虹美「大丈夫だよ」ﾆｺｯ

エリ「うん…」ｺｸｯ

そして路地裏に向かって歩き始める

治崎「実は最近、エリについて悩んでいまして…何を言っても反抗ばかりで」

緑谷「(虐待…？)子育て…ですか、大変ですね…」

治崎「ええ、難解ですよ。子どもは自分が何者かになる・なれると本気で思ってる」ｸﾞｲ

治崎は手袋に手をかけたそのとき…

通形・緑谷・虹美「「「！」」」

殺意のような気迫がおそった

すると

ﾊﾞｯ

虹美「！？」

緑谷「え…！？」

ﾍﾟｯﾀﾍﾟｯﾀﾍﾟｯﾀ

エリちゃんは私の手から離れて治崎のところに行ってしまった