私のヒーロアカデミア少女と運命の刃７章 (ページ36)

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335話　死の恐ろしさページ36

するとそのとき…

ビュッ！！

ロックロック「うおっ！？」

緑谷「！？え、虹美さん？」

私は刀を入れた刀袋を、勢いよくロックロックに向けた

ロックロック「おい、てめぇどういうことだ！プロの俺に刀を向けるなんざ…」

虹美「もし今、私が本気で…あなたを殺す気で刀を向けていたらあなたはもう既に死んでいました。回避する時間も…術もなく…」

ロックロック「！」

虹美「いつ、自分が死ぬかも分からない。明日かもしれないし、今かもしれない。死は突然来ることもあります。それが分からずに、私達は明日が来ると当然のように思っている…日常が同じように来るとは限らないのに…」

相澤「優威…」

死、無慈悲な死、残酷な死、凄惨な死…ありとあらゆるところに存在している死の影。この世の中、いつ誰が何をするのかも分からない。死はいつも隣に潜んでいるから…

虹美「もし、あなた方の大切な人が……目の前で死んだら…耐えられますか…」

「「「！！」」」

祖父「…虹美」

虹美「誰もが耐えられるわけがないでしょう…サーはそんな死が見えてしまうからこそ言えること……私は…大切な両親の死を見てしまった…怖くて、怖くてたまらなかった…だからこそ、私は誰の死も見たくはありません…もちろんあなたの死も…」

ロックロック「っ！」

目に溜まっていた涙が、私の頬にほろりと一筋にこぼれ落ちた…

虹美「これ以上、サーを苦しめることはしないでください…」

サー「虹美…」

スッ

そして私は、ロックロックに向けていた刀を降ろした

虹美「…いきなり刀を向けて、すみませんでした」

ロックロック「っ…」

私は涙を拭った

この場にいる誰もがその言葉に、返す言葉が何も無かった

私の両親が死んでしまったのは真実だったから

サー「虹美の言う通りだ…だからこそ、不用意に見ることはできない…」

リューキュウ「とりあえず、やりましょう。"困っている子がいる"これが最も重要よ」

サー「娘の居場所の特定・保護。可能な限り確度を高め早期解決を目指します。ご協力よろしくお願いいします」

こうして会議は終わり解散となった

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私はその後、ナイトアイに残るよう言われ大会議室に残った

サー「虹美、さっきはありがとう」

虹美「サー…」

サー「虹美の言う通り、私は予知能力でさまざまな死を見てきた…私もその死を見るのが怖かった…」

虹美「…」

サー「実は虹美に伝えてなかったことがあるんだ」