315話 オールマイトの過去 ページ16
体育館から寮へと戻ろうとしたそのとき…
トットットットットット
虹美「あれ？緑谷くんだ、なんであんなに急いでいるのかな？」
気になった私はこっそりと跡を追った
虹美「いた…オールマイトと緑谷くん何か話してるのか？」
私は離れたところで聴力60%にして、二人の話を聞きながら追った
緑谷「ナイトアイがワン・フォー・オールを知っていて、通形先輩が後継の候補だったって……」
え？通形先輩が…
ワン・フォー・オールの後継の候補？
緑谷「全部知ってたんですよね…？何で言ってくれなかったんですか？」
オールマイト「言う必要…あったかな」
緑谷「あるでしょ！！新事実ばっかりで、なんかよくわかんないまま否定されて！なによりオールマイトの意図がわからなくて！秘密にする意図がわからないからモヤモヤする！何で教えてくれないんですか！！」
虹美「！」
緑谷くん…
君もモヤモヤな気持ちを抱えていたんだな…
緑谷「あなたのファンとしてじゃなくて、後継として、全部知りたい」
すると、オールマイトは後ろに緑谷くんに振り向き
オールマイト「この話は、君の為にならないと思った。本当に聞きたいのか？」
緑谷「このまま秘密にされるよりはいいです」
オールマイト「後悔するなよ」
緑谷「……はい」
オールマイトはサー・ナイトアイとの関係について話し始めた
オールマイト「ナイトアイは元々、私の大ファンでね。サイドキックは取らない主義だった私だが、根負けする形で彼を迎え入れたんだ。共に活動していたのは5年程。身体能力に関してはそれ程高くはないが、ブレーンとして私の活動を支えてくれた」
緑谷「知ってます…前線で活動するオールマイトのサポート役でした。仲も良かったハズです」
オールマイト「ああ…だが6年前、私の怪我によってコンビは解消した。価値観の違いだった…」
虹美「そうか…オールマイトは6年前、オール・フォー・ワンとの戦いで…」
遡ること6年前の事
サー「無茶だオールマイト、もう引退すべきだ」
オールマイト「ニュース…見てないのか…？皆が私を…探している。待っているなら………行かなきゃあな…」ﾖﾛ…
オール・フォー・ワンとの戦いで、オールマイトは呼吸器官を傷つけられ、重傷を負いボロボロになっていた
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作者名：N.I | 作成日時：2022年9月24日 18時
