私のヒーロアカデミア少女と運命の刃７章 (ページ11)

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310話　離されたエリという女の子ページ11

治崎「なんだ…もう駄々は済んだのか？」

ｺｸｯ

エリちゃんは小さくうなずいた

緑谷「え、あの…エリ？ちゃん…？」

虹美「……エリちゃん」

治崎「いつもこうなんです。すみません悩みまで聞いてもらって、ご迷惑おかけしました。ではお仕事頑張って」ｽ…

緑谷「待って…！！何で………」

そして治崎とエリちゃんは暗闇の中に消えて行ってしまった

追いかけようとした緑谷くんを通形先輩は止めた

通形「追わないよ、気づかなかったかい殺意を見せつけて、あの子を釣り寄せた。深追いすれば余計に捉え辛くなる。サーの指示を仰ごう」

すると雨がポツポツと降り始めた

虹美「雨だ…」

治崎「クロノ、エリを頼む」

玄野「また出掛けるんですか？オーバーホール」

治崎「例の女を見つけた。少し話をしてくる」

玄野「わかりやした」

エリ「！」

やめて…あのお姉ちゃんになにするの…

あの後…

緑谷「なんで…あのとき…」

虹美「緑谷くん、しょうがないよ…さっきの状況を見た限り救けることは不可能だった…あのエリちゃんという女の子、何かあったのかもな…」

緑谷「うん…そうでなければ、あの包帯の量は普通ありえないよ」

虹美「だけど今回、一つ手掛かりになるものがあったから…何かしら証拠を掴めるといいが…」

緑谷「そうだね…」

そのとき…

グイッ

虹美「！？」

突然、路地裏から手が伸ばされ一気に引きずり込まれた

通形「とりあえずサーに連絡するよ…あれ？虹美ちゃんは？」

緑谷「え？虹美さんならそこに…あれ？虹美さん？」

そこに虹美さんの姿はなかった

通形「ちょっと待って、虹美ちゃんはどこにいった？」

緑谷「さっきそこにいたはずなのに！ん？」

路地裏の前に虹美さんのお守りの勾玉が落ちていた

緑谷「これは虹美さんのお守りの勾玉だ」

通形「虹美ちゃんの首にかけてあったやつだ、路地裏の前に落ちている…」

緑谷「まさか……」

虹美「離せ…！」

私は路地裏の奥に連れ込まれ、広い場所に出たところで私の手は離された

虹美「くっ…(クソっ、油断した)」

治崎「やっと見つけた。まさかこんな偶然に会えるとはな」

虹美「！」

私の目の前にいたのは、さっき出会った男。治崎だった

治崎「いきなり引きずり込んですまない。少し話がしたかったのだ、優威虹美」

虹美「なんで、私の名前を…」

治崎「お前の事を色々調べされてもらったからだ。神野事件で多くの人を救った存在、さっそくだが優威虹美…」