275話 刻まれた呪いの発動 ページ26
そして皆が寝静まった頃のこと…
虹美「んん…寝れないな…」
私はなぜか眠ることができなかった
虹美「しょうがない、外で少し空気でも吸いに行くか」
私は部屋を後にし、寮の外に出てベンチに座った
虹美「ﾌｩ…やっぱり落ち着くな」
しばらく星を眺めていたそのとき…
ﾋﾞﾘ…
虹美「ん？」
ドクン！！！
虹美「っ…くっ……」
突然、胸が痛みだし、私は耐えきれずその場に倒れ込む
虹美「くっ……ゔゔっ…」
ドクン！！！
虹美「ああ"っ…！」
すると…
〈虹美……愛しい虹美…〉
突然、声が聞こえて来たのだ。しかもその声は
虹美「嘘…だろ…オール・フォー・ワン…」
オール・フォー・ワンの声だった
私は辺りを見渡したが、人影は全く無い
AFO〈愛してるよ…愛しい虹美…〉
虹美「ううっ…」
頭の中で声が響き渡る
AFO〈君は美しいお姫様で…僕は魔王さ…〉
虹美「違う…私は…ヒーローだ…」
AFO〈そうかな、君は本当にヒーローなのかい？〉
虹美「何…を…言って…」
しかも…オール・フォー・ワンの声が私の発言に対して受け答えをし始めた
AFO〈君はヴィランに連れ去られた時は、必ず誰かに助けを求める…これは本当にヒーローのやることなのかい？〉
虹美「え……」
AFO〈君は僕のお姫様さ、ヒーローなんかじゃない…〉
虹美「違う！私はヒーローだ…！」
すると…私の手から闇のようなものが出現した…
虹美「なんだこれ…勝手に…」
その闇は段々と大きくなっていった…
虹美「なんで、個性の力は…まだあったのか？ヤバい止められない…」
AFO〈さぁ…僕のものになれ…愛しい虹美…〉
ﾋﾞｷ…
虹美「！？痣からヒビが…」
胸元に刻まれた痣が、赤黒く光りヒビ割れていた
ドクン！！！
虹美「ああ"っ…」
すると力が突然暴走し、その衝撃で勾玉を落としてしまう
AFO〈君は、僕のものだ〉
虹美「嫌…！！」
お願い誰か…たすけて…
一方時間を遡ったところでは…
爆豪くんと緑谷くんの喧嘩が終わり、オールマイトと話していた
爆豪「おまえ、一番強え人にレール敷いてもらって…敗けてんなよ…」
緑谷「……………強くなるよ君に勝てるよう…」
爆豪「ﾊｧ…デクとあんたの関係知ってんのは？」
オールマイト「リカバリーガールと校長、生徒では優威少女と君だけだ」
爆豪「バレたくねェんだろ、オールマイト。あんたが隠そうとしてたから、どいつにも言わねえよ。クソデクみてえにバラしたりはしねえ、ここだけの秘密だ」
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作者名：N.I | 作成日時：2022年9月11日 14時
