205話 家庭訪問 ページ3
そして祖父と祖母は、家で先生達と全寮制について話し合っていた
相澤「お話は聞いているとは、思いますが雄英の全寮制についてですが…」
祖母「その件ですが…私はやっぱり嫌です」
祖父「どうしたんだ、昨日までは賛成だといってたではないか」
祖母「考えてはいましたが、私はこれ以上…虹美が傷つけられている姿を見たくないんです。虹美は確かにヒーローを目指してはいますが…」
祖母は涙を浮かべ真剣な顔で先生に向き合う
祖母「雄英に入って、自分自身を守れるようにしてほしかった、なのに…ヴィランに狙われて怪我を負って、これを何度も、何度も、繰り返して、危険な目にあっている…更にはあの子の身体に痣を刻まれて…私はもう…これ以上虹美が傷つく姿を見たくはありません…」
祖父「……」
祖母「相澤くん、あなたが虹美を…生徒を大事にしてくれているのはあの会見で伝わったわ。本当に嬉しかったのよ、虹美の担任が相澤くんでよかったって…」
相澤「はい」
祖母「ですが、私は虹美の保護者として言わせてもらいますが、今の雄英に私の大切な孫娘を預けるほど、私の肝は据わっていません」
祖父「千代…」
祖母「ヴィランに襲われまともに授業を受けられない、生徒を簡単に危険に晒す、そんな学校に…これ以上虹美を通わせたくはないです」
沈黙が少し流れた後、相澤先生が声をあげる
相澤「千代さん、自分からでもいいですか」
祖母「…えぇ」
相澤「確かに千代さんの仰った通り、生徒を危険に晒してしまったことは心よりお詫び申し上げたいと思います」
相澤先生は座ったまま頭を下げる
相澤「そのご意見…勝手ながら、今の雄英に対して最もだと思っています」
祖母「！」
相澤「ですが、このことを踏まえ、改めて言わせてください。虹美さんは強気信念を持ちヒーローを志していました」
オールマイト「私からも、優威少女には感謝しきれないんです。私が負っていた怪我を彼女は治してくださいました。彼女は我々と多くの人々を救ってくれた、ですから」
するとオールマイトと相澤先生が椅子から立ち上がり…ゆっくりと地面に膝を着く
相澤「どうかお願いです、ぜひ我々にその手伝いをさせて頂けないでしょうか」
相澤先生とオールマイトが祖父と祖母に向かって土下座したのだ
祖父「あ、相澤くん！？俊典…！？」
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作者名：N.I | 作成日時：2022年8月29日 21時
