28話 悪夢 ページ29
虹美side
夢を見ていた
周りは青空で地面には水が張っていた
「ここは…何処だ…」
すると小さい頃の記憶がスクリーンのように流れ込んできた
「懐かしい小さい時の記憶だ」
家族で過ごした記憶
誕生日を祝ってくれた記憶
お出かけした記憶
さまざまな記憶が流れ込んだ…
「確か一番好きな記憶はこれかな…」
それは家族と線香花火をした記憶
すると次の瞬間、周りは一気に闇に包まれた
それは…私にとって一番思い出したくなかった記憶
両親が殺された記憶だ
ｷｨｰﾝ
虹美「うぅ…っ…うぅ……」
突如として現れた…巨悪オール・フォー・ワン
私や市民を守る為に戦う両親
私はその時見ていることしか…出来なかった
ギャー！助けてくれ！！
お願い助けて！！
ヒーロー！！助けて！！
市民の助けを求める声が夢の中で響く
虹美「ゔぁあぁ…ゔぅ……ゔぅ……」
オール・フォー・ワンによって両親は致命傷を負ってしまう
お父さん…！お母さん…！
私は駆け寄る。その時、お父さんが私に自身の個性を譲渡した
お前は一人じゃないと
大丈夫必ずヒーローが助けてくれると…
両親は私にそう声を掛けると、
オール・フォー・ワンに最期のトドメを刺されてしまった…
虹美「いやぁァァァァ！！！」
そして両親は息を引き取った…
私はその時、絶望しかなかった…
オール・フォー・ワンが私を愛おしそうに見つめている
AFO「見つけた、僕のかわいいお姫様…」
私は恐怖で動けなかった。動いたら殺されると思ったからだ
虹美「やめて……怖い………やめて…」
オール・フォー・ワンは私を横抱きに抱き上げた。
私は涙が止まらなかった。オール・フォー・ワンは太い指で涙をぬぐんた
AFO「可哀想に怯えているじゃないか…」
虹美「……っ！」
AFO「僕が永遠に君を可愛がってあげるよ」
そしてオール・フォー・ワンは私の額にキスを落とした。すると、祖父とエッジショットが助けに来てくれた
祖父の攻撃で緩んだ隙にエッジショットが、私を救けてくれた。優しいあの手に包まれた瞬間、私はとても安心した
オール・フォー・ワンは私を取り返そうとするが…エッジショットは私を絶対離さなかった
エッジ「この子を貴様なんかに渡さない！！恩人の子に指一本触れさせん！」
オール・フォー・ワンは、奪えないと確信したのか姿をくらます前にこう言い放った
AFO「次は必ず迎えに行くよ…僕の可愛いお姫様…」
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作者名：N.I | 作成日時：2022年8月6日 9時
