27話 相澤先生と祖父 ページ28
相澤side
俺の目の前には、身体全体に包帯を巻かれた。優威が眠っていた…
俺は生徒に助けられた
相澤「まったく、先生が生徒に助けられるとは…情けない」
ガラッ
祖父「相澤くんか！久しぶりだな」
相澤「原さん、お久しぶりです」
祖父「いやぁしばらく見ないうちに、たくましくなったなぁ」
相澤「いえいえ、お元気そうで何よりです」
祖父「どうやら、虹美は、相澤くんを守ったようだな」
相澤「情けないですよ。教師なのに生徒に守られるなんて、不甲斐ないですよ」
祖父「相澤くん、わしから言って置くが、虹美は昔から無茶ばかりしているがこういう子なんだ、どうか受け入れてくれ」
相澤「頭を上げて下さい。原さん。あのことがあって以来そっちも大変だと分かっていますから」
祖父「やはり相澤くんは、教師に向いとる。大正解じゃたわい」
相澤「いえいえ」
祖父「相澤くんは、この子の親は知ってるかい？」
相澤「はい知ってます、関わりのある先輩でしたし、深い仲でしたから」
祖父「あの事件以来、虹美はすっかり変わってしまった。いつも無茶ばかりするようになった」
相澤「そうなんですか…」
祖父「しかもヴィランの巨悪に狙われている。虹美は今、危うい状況に立っている。」
相澤「…」
祖父「しかも家にこんなものまで届いている」
祖父は懐から封筒のようなものを出した
祖父「相澤くん、読んでみろ」
相澤「…！っ…なんだ…これは……一体…」
祖父「巨悪オール・フォー・ワンが送った。虹美に対しての寵愛文だ…」
相澤「寵愛文！？これが…」
祖父「巨悪はすぐ近くにいるかもしれん。何とか、居場所を突き止めたいが、なかなかうまく掴めんのだ。」
相澤「なんてこった、こんなものが送られるとは」
祖父「これは虹美にはまだ見せてはいないが、こんな恐ろしいものは見せたくはない。相澤くん、これから気をつけたほうがいい。もしかしたら、相澤くんのクラスのうちの誰かが、いずれかは狙われるかもしれん今回の襲撃事件のように。少し警戒心を持ったほうがいい」
相澤「分かりました。警戒を強めて置きます」
祖父「相澤くん、虹美はまだヒーローとしては程遠い。経験を積み重ねて、立派なヒーローに育て上げてくれ」
相澤「分かりました。立派なヒーローに育て上げて見せます。必ず」
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作者名：N.I | 作成日時：2022年8月6日 9時
