[特撮] silver bullet 2 <短編>

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「…Aさん、髪結ってるから首元冷えるんじゃ」








低めの声に右を見れば、吾郎ちゃんが心配そうに上から覗き込んでいた。確かに、だから首がすーすーするのか。








「縛ってないと邪魔かなって。でも寒いし、ハーフアップにしようかな」






「俺、結いますよ」








器用にヘアゴムから髪束を抜くと、吾郎ちゃんは私の後ろに回って髪を結い始めた。








「お前危機感なさすぎじゃないのか」







空いた右隣に、今度は浅倉が入ってくる。メンバーがほとんど勢揃いだ。怪訝そうに彼が顔を顰めた。そんな恰好で寒くないんだろうか。







「いつかはこいつらと殺し合うんだぞ」






目の前でまだ争っている三人、温かいコート、結われていく髪、隣で風に揺れる金髪。近い内に、この中で生きているのは1人だけになる。








「殺さないでね」







冗談のつもりで、そう口にしてみた。いっそこのままみんなでわいわい過ごしていたい。きっと私以外の人は、そんなこと思っていないんだろうけど。








「お前は最後に残しておいてやる」







今まで聞いたことのないくらい優しい声音で、浅倉がそう言った。







「どしたの浅倉」







「それとも今殺すか？」







遠慮しとく、と首を振ると、吾郎ちゃんがこっちに戻ってきた。






「出来ましたよ」






「わぁっかわいい、吾郎ちゃんありがと！」






前で争っている三人が、こっちで私たちが盛り上がっているのに気づいてずかずか近づいてくる。






「なーにやってんの、このガキ共っ」





「Aちゃん、芝浦じゃなくて俺と一緒に飲もうよ〜」





「俺も行く」





「じゃあ俺も」






周りにぞろぞろと大きい男の人たちを引き連れて、私たちは最期を惜しまない様にお酒を酌み交わした。







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RT龍騎は見なきゃ損

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