【NARUTO】氷を操る女の子さん (ページ25)

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風呂ページ25

友達と上司のカバンを漁るというドン引き行為をしたAはサクラとすれ違いざまに風呂に入った。

因みにサクラのカバンも漁ったA。
変わったものは無いと感じたが、実は2年前とは違い、多少身なりを整える道具しか無く、過度な美容品は持ってきていなかった。

ナルトと同様にサクラもまた成長していた。

Aは一息つく間もなく風呂から上がった。そしてサクラとナルトたちの部屋に招待された。

サクラ「へ～！ナルトたちの部屋はこんな感じなんだ」

「ちょっと広いね」

ヤマト「男3人だと少し狭いかな。さ、晩飯食おう！」

夕食を終える頃にはすっかり日が落ちていた。寝るのには早いが出歩くには遅い。
そんな時間に部屋に戻ったサクラは暇を持て余した。

サクラ「温泉も気持ち良かったし、ご飯も美味しかったー！」

「こんな立派なところ泊まるの初めて」

サクラ「私も！」

そう言ってサクラは敷かれた布団に寝転んだ。Aは隣の布団に入った。

サクラ「もしかしてもう寝るの？」

「うん。特にする事もないし。明かりはサクラさんが寝るときに消しておやすみ」

サクラ「おやすみ～」

荷物整理をしようと起き上がったサクラは、すぐに寝息を立て始めたAをぼんやり眺めた。2年前と変わらず顔の半分まで布団を被って丸まって寝る姿にサクラは少し安心した。

Aは相変わらずどこか緩い雰囲気があるのに隙は一切無い。以前は凄いなと思っていたが、数日前にあった時からは少し怖かった。

サクラはそんなことを考えながら忍具の手入れを始めた。

同時刻、Aもまた木の上で忍具の手入れを始めた。本当はもっと宿に近づいて警戒したかったが、ヤマトやサイに悟られたくないため、距離をとって闇に紛れた。

手入れの半分も終わらないうちに、サクラのいる部屋の明かりが消えたのを見てAは安堵の息をもらした。

誰にも怪しまれずに外に出るには苦手な忍術を使う必要があった。

習得した術で事足りたのも、部屋が男女別だったのも運が良かった。それにこの2年、野宿に慣れてしまったAには布団で寝るのが少し落ち着かなかった。