【スナフキン】流星の季節2 (ページ7)

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雲に乗ってどこまでもページ7

Aとスナフキンを乗せた雲は滑るように空へとのぼっていく。

『ちょっと!!ミ～イ～!!』

叫んだ私にミイが何か言い返しているみたいだけど、

雲はどんどん高度を上げていき、既にミイの声は聞こえない。

「まったくしょうのない奴だな。ミイは。」

スナフキンはそういいながらも小さく笑っている。

つられて私も笑う。

その時、一陣の風が二人の乗った雲をあおった。

『きゃっ!!』

「おっと!!大丈夫かい?」

『うん。。。

それにしても不安定なのね、この雲。。。』

Aが不安そうにつぶやけば、

「怖いかい?さぁ、手をかして?」

スナフキンは少し強引に私の手をつかんだ。

『。。。ありがとう』

突然の出来事に、顔がみるみる赤くなっていくのがわかる。

「もっとしっかり握って?」

スナフキンにそういわれ、手を握る力を強める。

「うん。これでいいだろう。

僕が一緒に乗っているかぎり、Aを落とさせやしないさ。」

彼は満足そうに笑うと、空いているもう片方の手でAの頭を撫でた。

Aは恥ずかしくて、赤くなった顔を隠すようにうつむいてしまった。

あぁ、私やっぱりスナフキンに恋してるんだ。。。

自分の頭上から去ってしまった彼の手が少しだけ恋しかった。

「おふたりさ～ん!お熱いわねぇ(笑)」

その時、ミイの乗った雲が横を通りすぎていった。

既にミイは雲を乗りこなしている。

しばらくミイを見ていたスナフキンだったけれど、

突然何を思ったか、ミイのように雲を操作すると言い出した。

「Aがしっかりつかまっていれば大丈夫さ。

両手が使えなくなるから、しっかりと腰につかまっててくれよ?」

『え?腰に?』

「よし。行くぞ!!」

『え?え?わぁぁぁ!!』

勢いよく進みだした雲の衝撃で、

思わずスナフキンの腰に後ろから抱き着く。

しばらくの間雲はすごいスピードで飛び回っていたけど、

私はスナフキンの首筋に顔をうずめて、

ひたすら彼にしがみついている事しかできなかった。

やがて雲は消滅して、みんなは地上へと降りた。

「ごめんよA。少しスピードを出しすぎてしまったね。」

スナフキンはそういって優しく私の頭をなでる。

『ううん。楽しかった。』

あと、スナフキンに思いっきり抱き着けたし。。。

もう少しくっつきたかったな。。。という考えを頭から排除する。

後ろからの視線に気づき、振り返れば

ミイが思いっきりニヤニヤしていた。