【スナフキン】流星の季節2 (ページ6)

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シルクハットと桃色の雲ページ6

結局その後、ムーミンとスナフキン達は

山の方へ「面白いこと」をしに行ってしまった。

私はというと。。。

「ねぇねぇ！Aの好きな人ってスナフキンだったのね!!」

「まーさか本当にスナフキンだったとはね。

話に聞いてたAの好きな人に似てるとは思ってたけど。」

フローレンとミイからの質問攻めにあっていた。

「Aはスナフキンと再開できたんだし、愛の告白をしないの??」

真顔のフローレン。

「そうよ！

早く言わないと私が言っちゃうわよ!!」

ミイは冗談を本当に実行してしまう事があるから怖い。

『ミイ、そんなことしたら

今後お菓子作ってあげないから(笑)』

とりあえず釘を刺す。ミイはこれで大丈夫だろう。

「私は大丈夫よ、A。それよりAの恋、

全力で応援するわ!」

にっこり笑って言うフローレン。

『フローレンありがとう!!大好きー!!』

私は思わず、フローレンに抱きついた。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

程なくして、男の子達は帰ってきた。

大きなシルクハットをかかえて。

その時は考えもしなかったのだ。

まさかこの帽子からあんな事件に発展するなんて。。。

～♪〜♪～♪～

その後私達はベランダに出て、

ハーモニカを聞きながらたわいもない事を話した。

手摺に腰掛けてハーモニカを吹くスナフキンをちらりと横目で見る。

癖のある柔らかい髪は風になびき、

大きな目は空に浮かぶ雲を見つめている。

スナフキンってこんなに格好よかったかな。。。

以前は一緒に旅をしていたのに、今では気恥ずかしくてまともに直視できない。

顔が赤くなってるのバレないようにしなきゃ。。。

そんなことを考えていたその時、

「何かしらこれ??」

どこからともなく現れたピンク色の雲。

触ればフワフワとしてまるで綿あめのようだ。

「これ乗れるみたいだ!!」

ムーミンは雲の上に飛び乗った。

私も恐る恐る雲に近付く。

その時、

どんっ

『わっ!!』

「おっと!!」

背中かに衝撃が走り、前のめりに倒れる。

「A、大丈夫かい??」

『うん。なんとか。。。』

スナフキンは私の手を引いて、

雲の上へと乗せる。

『ミイ!!急に押したら危ないよ!!』

振り返ってミイにそう言うけれど。。。

「細かいことは気にしないの、いってらっしゃ～い!!」

ミイはそう言って、私とスナフキンの乗った雲を空へと押し出した。