8 デート？ �� 貴女side ページ9
安室さんが連れてきてくれたパスタのお店は、
ものすごい高級店、というわけでもないし、安っぽいチェーン店でもない。
丁度いい、いい雰囲気のお店だった。
当然のようにお店のドアを開けて待っていてくれる。
｢いらっしゃいませ｣
タキシード風の制服を着た男性が、私達を席に案内してくれた。
｢Aさん、どうぞ好きなのを選んでくださいね｣
｢は、はい！｣
好きなものを、と彼は言うが余り高くなさそうなものを選ばなければ...
あ、きのこのバターパスタなんていいんじゃないか。
注文をし、料理を待っている間、彼の話したいことについて聞こうとした。
｢あの...安室さん、｣
｢透...｣
｢え？｣
｢透...そう呼んではくれませんか？｣
｢で、でも梓さんも安室さんって呼んでますよね？｣
｢...あなたには、名前で呼ばれたいんですよ｣
なんで、と聞こうとしたが、丁度料理が運ばれてきてしまった。
彼の顔を見たら、内装の間接照明の影響かもしれないが、少し赤くなっているような気がした。
｢さ！食べましょうか！
それで、さっきAさんが言おうとしたことってなんです？｣
話をそらされてしまった。まあ、いいか。
｢あの、ポアロで話したいことがあるって言ってたじゃないですか。それがなにかなーって｣
｢ああ！そうですよね！
実は...｣
少し緊張しながら次の言葉を待つ。
ないとは思うが、もし、正体がバレてしまっていたら...と思うと固唾を呑まずにはいられない。
一応拳銃は携帯してるけど...お店の中はまずいなあ...
｢実は、知り合いからトロピカルランドのフリーパスを貰いましてね...いっしょにいかがですか？｣
｢...へ？｣
私の耳が正しければ今この男は、いっしょにトロピカルランドに行こうと言っている。
トロピカルランドと言えばあれだ。言わずと知れた結構大規模な遊園地だ。
罠...？いや、私を殺すつもりならさっき車の中でやっていたはずだ。
本当に、ただ遊びに誘われただけ...？
黒の組織はそんなにゆるいものなのかしら...
考えれば考えるほど謎は深まる。
｢...あの...Aさん。嫌ならそんなに考え込まなくても...｣
今私は華の女子高校生。遊園地ともなればホイホイついていくものだろう。しかも相手がイケメンともなれば。
｢あっ、いえ！そんなわけじゃ...ぜひ連れていってください！｣
笑顔を浮かべ、よろしくお願いします、と付け足した。
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零(プロフ) - ギャグじゃない、ぴえんって、ギャグ大好き過ぎて草ギャグ大好きな人、好きです← (2020年5月8日 4時) (
レス) id: 65b70f381b (このIDを非表示/違反報告)
Lily(プロフ) - アオさん» お返事が遅くなってしまい申し訳ありません。ご心配ありがとうございます。作者、生きてます。更新したのでよかったらまた読んでやってくださいませ。 (2019年8月8日 22時) (レス) id: 0b29ddadeb (このIDを非表示/違反報告)
Lily(プロフ) - のんのんさん» お返事が遅くなって申し訳ありません。応援ありがとうございます！中々亀さん更新になってしまうのですが...頑張ります！！ (2019年8月8日 22時) (レス) id: 0b29ddadeb (このIDを非表示/違反報告)
アオ - はじめまして。この作品暫く更新されていませんが、大丈夫ですか？ (2018年5月5日 20時) (レス) id: e874f23264 (このIDを非表示/違反報告)
のんのん - すごくいい話ですね！ 応援してます！ 更新頑張ってください！！ (2017年5月7日 17時) (レス) id: 925f4d298b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リリィ x他1人 | 作成日時：2016年5月5日 17時
