6 デート？ �� 貴女side ページ7
運転席に乗り込んでシートベルトをしている安室さんに問いかける？
｢こういう事ってなれてるんですか？｣
｢こういう事って？｣
エンジンのかかる音が車内に心地よく響く。
｢その...女性をエスコートしたりとか｣
なんだか慣れているみたいだから、と付け足す。
そして車はゆっくりと走り出した。
｢まさか！初めてってわけじゃないですけど...残念ながら決まった相手がいるわけじゃないですしね！｣
ハハハと運転しながら彼が言った。
決まった相手がいないと聞いて少し安心した。
...ん？安心？
｢実はこの間、いい雰囲気のパスタの店を見つけましてね。行きたいと思ってたんですよ。｣
｢そうなんですかー！私パスタ大好きです！｣
｢それはよかった！｣
パスタって...あれだ。大きいお皿にちょこんって乗ってある系のやつだ。
しばらく車を走らせていると、ちょっと失礼します、と言って、助手席の後ろに手を回し、車をバックさせた。それはまるで彼に抱き寄せられているみたいで...柄にもなくドキドキしてしまう。
というか、本当にこうやってバックさせる人いたんだ...。
いつもなら車が止まった瞬間、降りようとするのだが、この状況ではナンセンスだろう。
ほら、彼が助手席にまわってきた。
｢お手をどうぞ｣
なんて言って、いたずらっ子の顔をした彼が右手を出される。ありがとうございます、と言って彼の手を握るが、それは私を現実の世界へ引き戻してくれた。
この手、このタコ...普段から拳銃を使い慣れている手ね。それは私にも言えることだが、潜入捜査が多いのであまり触らないようにしているし、ケアだっゃんとしてるから、彼にはわからなかったはずだ。
一瞬顔をしかめてしまいそうになるが、いつもの調子を取り戻す。
｢本当に、女性のエスコートに慣れていらっしゃるんですね｣
｢あなたの反応が可愛らしいから、つい、そうしてしまうんですよ。
今だってほら、耳が真っ赤だ。｣
と言って、少し髪で隠れていた耳を出すかのように私の髪を耳にかける。
そんなに真っ赤だったのかしら...確認のしようがないので、耳を空いている方の左手で触ることしかできない。
｢...ふふっ、今度は顔まで真っ赤だ。｣
｢嘘っ！？｣
嘘です、と言いながら彼は私の右手にキスをした。
｢今度こそ本当に顔が真っ赤ですよ。
さ、行きましょう！｣
自分でも熱くなるくらい顔が赤くなるのがわかった。そして手を離し、私達は店に入った。
7 デート？ �� 安室side→←5 デート？ �� 貴女side
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 795人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
【名探偵コナン】元FBI捜査官、日本でトラブル続きだってさ【男主】
【100万ドルの五稜星】幼馴染みなんてならなきゃよかった【沖田総司】
最強の姪、米花町で護衛をする【呪術廻戦】【名探偵コナン】
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
零(プロフ) - ギャグじゃない、ぴえんって、ギャグ大好き過ぎて草ギャグ大好きな人、好きです← (2020年5月8日 4時) (
レス) id: 65b70f381b (このIDを非表示/違反報告)
Lily(プロフ) - アオさん» お返事が遅くなってしまい申し訳ありません。ご心配ありがとうございます。作者、生きてます。更新したのでよかったらまた読んでやってくださいませ。 (2019年8月8日 22時) (レス) id: 0b29ddadeb (このIDを非表示/違反報告)
Lily(プロフ) - のんのんさん» お返事が遅くなって申し訳ありません。応援ありがとうございます！中々亀さん更新になってしまうのですが...頑張ります！！ (2019年8月8日 22時) (レス) id: 0b29ddadeb (このIDを非表示/違反報告)
アオ - はじめまして。この作品暫く更新されていませんが、大丈夫ですか？ (2018年5月5日 20時) (レス) id: e874f23264 (このIDを非表示/違反報告)
のんのん - すごくいい話ですね！ 応援してます！ 更新頑張ってください！！ (2017年5月7日 17時) (レス) id: 925f4d298b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：リリィ x他1人 | 作成日時：2016年5月5日 17時
