22 前夜 貴女side ページ24
｢うーん...似合ってるのかなあ...｣
全身の写る鏡の前に立ち、着ているワンピースの裾を少し持ち上げながら頭を捻った。
この間の日曜日に買った3着の服の内の一番気に入ったものだ。
桜のような淡いピンクのそれは体を少し動かせば裾がひらひらと動き、まさに桜の花びらのようだった。
明日はいよいよ、日曜日。つまりは、安室さんとデート...お出かけする日だ。
彼の正体が警察の人間なのか、組織の人間なのかはわからなかったが、それを確かめるためにも行くことにした。
それで、明日着る服を確かめるために着ていたわけだけど...
｢デートじゃあるまいし...こんなことする必要あったかな...｣
そう、デートじゃないし、ましてや好きじゃないし。うん。やめたやめた。
しわをつけないようにそっとワンピースを脱いでハンガーにかける。そしてパジャマに着替えた。
その時、携帯のバイブが鳴った。
...安室さんからだ！
｢えーと...“明日のこと覚えていらっしゃいますか？”｣
ん？てっきり明日の待ち合わせとかそういう連絡かと思ったのだけれど、どういうことなのだろう。
都合でも悪くなったのかな。
すぐに返事をするのも癪なので、明日つける(かもしれない)ネックレスを選んだ。
石がピンクのにしよう。チェーンが金色で、私が持っているものの中で一番女子力が高そうな気がする。
“明日はトロピカルランドに行く日ですよね？”
送信。
絵文字は特につけない。普通のJKならつけるのかもしれないが、私は普通のJKではないし、その前にJKじゃなかった。
そういえば彼は何歳なのかな。随分若そうだけど。
私の実年齢と比べたら年下っていう可能性もあるのよね...
ぼーっとそんなことを考えていたら手の中で携帯が震えた。
“よかった！覚えていてくれたんですね！”
確かめたかったのね...ちょっと女々しいかも？
“それでは、明日8時に迎えに行きますので、準備していてくださいね。ついたら連絡しますので！”
家まで迎えに来てくれるんだ...
なんというか、イケメン度というか、男子力が高いというか...全然女々しくなかった。
｢“わかりました！わざわさありがとうございます。
明日楽しみです。おやすみなさい！”っと、｣
送信。
返事はもう来ないだろう。
携帯に充電器を挿し、ベッドに潜り込んだ。
今日は本を読まずに早く寝よう。夜更しは、お肌に悪いし。
_____
わんちゃんツンデレな夢主ちゃんの一面が見れる回
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零(プロフ) - ギャグじゃない、ぴえんって、ギャグ大好き過ぎて草ギャグ大好きな人、好きです← (2020年5月8日 4時) (
レス) id: 65b70f381b (このIDを非表示/違反報告)
Lily(プロフ) - アオさん» お返事が遅くなってしまい申し訳ありません。ご心配ありがとうございます。作者、生きてます。更新したのでよかったらまた読んでやってくださいませ。 (2019年8月8日 22時) (レス) id: 0b29ddadeb (このIDを非表示/違反報告)
Lily(プロフ) - のんのんさん» お返事が遅くなって申し訳ありません。応援ありがとうございます！中々亀さん更新になってしまうのですが...頑張ります！！ (2019年8月8日 22時) (レス) id: 0b29ddadeb (このIDを非表示/違反報告)
アオ - はじめまして。この作品暫く更新されていませんが、大丈夫ですか？ (2018年5月5日 20時) (レス) id: e874f23264 (このIDを非表示/違反報告)
のんのん - すごくいい話ですね！ 応援してます！ 更新頑張ってください！！ (2017年5月7日 17時) (レス) id: 925f4d298b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リリィ x他1人 | 作成日時：2016年5月5日 17時
