41 ｢大人をからかっちゃダメなんでしょ？｣ 安室side ページ43
正直、AさんがFBIだとわかってほっとした思いがある。
FBIが日本で捜査してることには苛立ちを覚えたが、それ以上に、組織に潜入したかった彼女にとってはこのハプニングは“当たり”だっただろうから。
本物の高校生を巻き込んでいなくて良かった..。
しかし、Aさんが危険な目に遭うのには変わりがない...でもAさんはそれを望んでいる...
...FBIってことは20歳を超えている...。
いやいやいやいや、FBIだぞ！？あいつと同じFBIとか...
...。
...FBI辞めて公安に入らないかなあ。
｢透さん？顔が怖いよ。｣
｢いや、ちょっと考え事を...｣
｢...透さん、私が女子高校生じゃないって1mmも気づいてなかったの？｣
｢...ああ。｣
恋は盲目？いや、彼女の演技がすごかった。
恋してなくても気づかなかった。おそらく。
｢じゃあ、どうして...ご飯とか、遊園地とか、誘ってくれたの？｣
冷や汗が垂れる感覚がする。
まずい、こういう時の答えが見つからない。
降谷零になりすぎた。帰ってこい、安室透。
｢な、なんとなく...｣
笑った彼女の笑顔が、怖い。
頑張れ安室透。
｢...Aさんは、どういう理由で誘われたかったの？｣
営業スマイル。
よく帰ってきた安室透。
｢...きっかけはどうあれ、男の人の家にのこのこ着いてきた理由を考えて欲しい...｣
Aさんは、ちょっと赤面して、ふいっと視線を外した。
これ以上、彼女に恥をかかせるわけにはいかないな。
｢...好きだから。
Aさんが、好きだから。初めてあった時からその笑顔に、多分、一目惚れだったんだ。｣
これが、俺の...降谷零の精一杯。
ありのままの気持ちを、Aさんに。
｢私、透さんが組織の人間じゃなくて嬉しかった。好きになってもいいんだって...！｣
好きな人と想い合うというのは、こんなに幸せなことだったのだろうか。
｢...観覧車で言ってたこと、本当にしてもいい？｣
そう告げると、Aさんは顔を赤らめ頷いた。
俺も、そして多分彼女もきっとファーストキスではない。なのに、どうしてこんなに緊張するのだろうか。
顔を近づけ、お互いに目を閉じる。
が、
衝撃があったのは唇ではなく額だった。
その感触は、柔らかかったけど。
喫茶店の彼女に恋して fin.
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零(プロフ) - ギャグじゃない、ぴえんって、ギャグ大好き過ぎて草ギャグ大好きな人、好きです← (2020年5月8日 4時) (
レス) id: 65b70f381b (このIDを非表示/違反報告)
Lily(プロフ) - アオさん» お返事が遅くなってしまい申し訳ありません。ご心配ありがとうございます。作者、生きてます。更新したのでよかったらまた読んでやってくださいませ。 (2019年8月8日 22時) (レス) id: 0b29ddadeb (このIDを非表示/違反報告)
Lily(プロフ) - のんのんさん» お返事が遅くなって申し訳ありません。応援ありがとうございます！中々亀さん更新になってしまうのですが...頑張ります！！ (2019年8月8日 22時) (レス) id: 0b29ddadeb (このIDを非表示/違反報告)
アオ - はじめまして。この作品暫く更新されていませんが、大丈夫ですか？ (2018年5月5日 20時) (レス) id: e874f23264 (このIDを非表示/違反報告)
のんのん - すごくいい話ですね！ 応援してます！ 更新頑張ってください！！ (2017年5月7日 17時) (レス) id: 925f4d298b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リリィ x他1人 | 作成日時：2016年5月5日 17時
