【安室透】喫茶店の彼女に恋して【名探偵コナン】

12 制服 安室side ページ13

｢こんにちは〜...
安室さん、おはようございます。｣

Aさんは今日から学校だと言っていたので、放課後、そのままポアロに来たみたいだ。
控えめに裏口のドアを開け、僕の姿を捉えると、そう挨拶してくれた。


しかし...そのー、なんというか。

｢制服...似合ってますね｣

｢やっ、やめてください！ちょっと恥ずかしいんです！｣


恥ずかしい？と聴き返せば、前の学校は私服だったと教えてくれた。


そんなことより、僕は彼女の制服姿を初めて見た。
制服姿の女性が好きなどという趣味はないが、
彼女は、その、体つきがとても女性らしくて、
制服を着るとさらにそれがわかりやすくなった。



蘭さんなどでこの制服は見慣れているはずなのに、
こんなにも心臓がドキドキするのは、彼女が着ているからということと、
さっき恥ずかしいと言った時に見せた、
赤面し照れたような笑顔のせいだ。



｢着替えて来ますね！！｣


まだ顔の赤みが残ったまま、足早に更衣室に向かってしまった。
...あとでこっそり写真を撮ろう。
盗撮なら、本業のおかげで自信がある。

年齢差の前にそっちで彼女とは釣り合わないよなあと、ため息をついた。




お店のベルが鳴った。


｢いらっしゃいませ！｣

｢あ、安室さん！Aがここでバイトしてるって聞いて...｣

｢ああ、Aさんなら今着替えていますよ！
すぐ出てくると思いますから、ゆっくりしていってくださいね｣



蘭さんと園子さんだ。
もう友達ができたみたいで安心する。
彼女達ならよく知っているので、いい子達だし、なおさら安心だ。



彼女達の制服には、何も感じないんですけどね...

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