誠凛高校バスケ部の主将の弟でキセキの世代の幻の７人目 (ページ18)

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１６話ページ18

車のライトが光る道路を､
火神君と黒子君と3人で歩く。

火神
「“キセキの世代”ってのは､
どんぐらい強ーんだよ？俺が今やったらど
うなる？」

黒子『「瞬殺され(るよ・ます)｡」』

火神君の言葉に､
僕と黒子君はハモって答えた｡

火神「もっと違う言い方ねーのかよ｡」

『事実だからね〜｡』

黒子
「ただでさえ天才の5人が今年､
それぞれ違う強豪校に進学しました｡

まず間違いなく､その中のどこかが頂点に立ちます｡」

『…そうだね｡』

みんなの中で誰かが…頂点に立つ｡

火神
「ふっフハハハ…！いーね｡火ィつくぜ､そーゆーの｡

…決めた！
そいつら全員ぶっ倒して､日本一になってやる｡」

火神君を見つめる僕と黒子君｡

黒子『「ムリだと思(うよ・います)｡」』

またもや2人でハモる｡

火神「おいっ！( º言º)」

黒子
「潜在能力だけなら分かりません｡
でも今の完成度では､彼等の足下にも及ばない｡

1人ではムリです｡ボクも決めました｡」

火神「ん…？」

『……？』

黒子
「ボクは影だ｡
でも影は光が強いほど濃くなり､光の白さを際立たせる｡

君という光の影として､ボクも君を日本一にする｡」

火神「…ふっ！言うね｡勝手にしろよ｡」

一瞬驚いたが､
火神君は口角を上げた｡

黒子「頑張ります｡」

『……』

似すぎてるよ…
火神君｡となら…大丈夫だと信じたい｡

火神「で､お前はどーすんだよ？」

『…え？』

僕に振り返って聞かれる｡

どーするって聞かれても…
僕はただ…

『キセキの世代を倒して、このチームで日本一になる』

火神「ふっいいじゃねーか｡」

黒子「…A君｡」

2人が僕を見て笑顔を見せる｡

『これからよろしく､大我君｡』

火神「た､大我っ…？！…ｯ///」

名前を呼ぶと､
何故か慌てて顔を赤くする｡

『僕は信頼した人は名前かあだ名で呼んでるの｡イヤならやめるけど…』

少しシュンッ…となる｡

名字呼びは距離置いちゃう気がするから､あまり好きじゃないんだけど…

大我「い､いや別に…いいぜ｡」

『ホント？ありがと！』

僕が微笑むと､
顔を染めて勢いよく僕から背けた｡

えー…
なんで？←

そしてもう1人

『もちろん､テツ君もだよ｡』

黒子「…え｡」

目を合わせて言うと､
目を見開かせて驚いている｡

『改めてよろしくね､テツ君｡』

テツ「…はい！」