誠凛高校バスケ部の主将の弟でキセキの世代の幻の７人目 (ページ15)

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１３話ページ15

『じゃぁ〜よろしくね！相棒』

黒子「はい！よろしくお願いします｡相棒」

ﾊﾟﾁﾝｯ

そして再開されるミニゲーム

黒子「すいません､適当にパスもらえませんか｡」

福田「は？」

ドリブルをして､始めようとする福田君に､
手を動かしながら声をかける。

「頑張れ､あと3分！」

福田
「(てか､もらっても何ができんだよ｡
せめて取られんな､よ！)」

福田君から黒子君へのパス｡
そしてそれを黒子君は…

順平にぃ達の頭上を通って､
リング下の僕へとパスをした｡

飛んできたボールをキャチし､
落ち着いてシュートを決めた｡

日向
「え…入っ…え？今､どうやってパス通った？」

リコ
「(この違和感は何…？もしかして､なにかとんでもない事が起きてる…？！)」

監督は黒子君を見つめる｡

『黒子君！ナイスパス』ﾊﾟﾁﾝｯ

慎二にぃとの
1on1に苦しんでいる河原君の先には､パスを求める黒子君｡

黒子君に渡ったはずのボールは､
フリーだった福田君の元に届く｡

火神「打て､シュート！」

火神君の言葉にシュートを決める｡

それからというもの､
マークがきつい火神君以外のフリー選手に､どんどんパスが渡っていく｡

しまいには､
順平にぃの足を抜けるパスまで｡

伊月「気がつくと､パスが通って決まってる…！」

小金井「一体､どーなってんだ…？」

リコ
「(存在感を無さを利用して､
パスの中継役に…！

しかもボールに触ってる時間が､極端に短い…！

じゃ､彼はまさか､元の影の薄さを､もっと薄めたってこと…？！)」

〔ミスディレクション｡
手品などに使われるテクニックです｡

それにより､自分以外に､相手の意識を誘導しています｡

つまり､彼は試合中､
影が薄いと言うより､もっと正確に表現すると…

自分以外を見るように仕向けています｡〕

リコ
「(元帝光中のレギュラーで､
パス回しに特化した見えない選手…
噂は聞いてたけど実在するなんて…！

『キセキの世代』､“幻の6人目”(シックスマン)！！！)」

みんなにパスを出してる中､
火神君のもとにボールが｡

火神君は不思議がりながも、
シュートを打ちに行く｡

日向「(しまった…！黒子のパスに気を取られすぎたっ！)」

『火神君､ナイスシュート！』