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慌てて部屋から出て行った彼女を見つめる。
「"優しい"…ねぇ。」
先程 彼女に言われた言葉を反芻すれば、ずくりと心臓が痛んだ。
彼女はああ言ったが、俺はただただ自身が情けないとしか思えない。
本当はあのままセンラとの秘め事の全てを暴き倒して、それを餌に組み敷いてやれば良かったのだ。
彼女も子供じゃない。
恋愛の1つや2つ経験してもいい年頃だ。
けれど、俺たちのせいで仕事を詰めすぎてそれどころではないのだ。
「堪らんなぁ…あの顔。」
驚きから少しだけ目を見開き、頬を朱に染めたあの顔。
見るに、彼女を赤面させられるのは俺だけではないかと思う。
他の奴等は、大抵 主導権を彼女に握られているように思うからだ。
「そう考えると、まだ優位な立場…なんかねぇ。」
呟いた声を掻き消すように、背後の襖が無遠慮に開け放たれる。
ちらりと横目で彼を視界に入れれば、何とも渋い顔をされた。
「何や、浦田さんのとこ行けって言うたんやけどなぁ。」
「一目散に駆け出してったよ。」
「こら後で怒らんとな。」
むすくれた様子を隠す素振りもなく、当たり前のように俺の部屋へと入ってくる彼。
この顔は、全部吐かせるまで帰らん感じやな。
一瞬で悟った圧に気圧され、降参のポーズを取る。
「はいはい。全部話すから。」
*
「てな感じかね。」
「彼奴が赤面してたのはそういうことね。謎が解けた。」
頬杖をついて自身の爪を眺める彼は、興味無さげに呟いた。
普通の奴ならこの態度にブチ切れるところだが、彼だから許せる。
何故なら、彼に限ってこれで"はい、解散。"なんてことにはならないから。
俺の勝負は、恐らくここから。
「…で?1番大事なこと聞いてねぇんだけど?
何で急に彼奴と話したいなんて相談持ちかけてきたわけ?」
さぁ。
俺は果たしてこの人を上手く
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ちょこ2(パソコン変わりました≪元ID 5ad0b4ef6a≫)) - 更新が止まってます!戻ってきてください!続き楽しみにまってます!(´;ω;`) (10月3日 23時) (レス) @page43 id: c7ac99c812 (このIDを非表示/違反報告)
はおと(プロフ) - おっもしろいな〜!!!!! (2021年9月28日 15時) (レス) @page36 id: 36f12069ba (このIDを非表示/違反報告)
Haoto(プロフ) - すごく続きが気になる終わりかただ~…。面白いので、更新、できたらで良いので書いてもらえたらすごく嬉しいです…!! (2021年8月30日 3時) (レス) id: e9d14425e3 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - 応援してます!頑張ってください! (2021年8月14日 14時) (レス) id: 5ba492e76b (このIDを非表示/違反報告)
しろ時雨(プロフ) - 主人公がかっこいい!憧れます! (2021年8月10日 8時) (レス) id: b4c51071c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雫月 彗 | 作成日時:2019年12月29日 19時