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Aは、どこか上の空で。
「...決めた。」
「え？」
「私、ジュンに告白する」
「え、」
だめだ。
Aが告白なんてしたら、確実に2人は付き合う。
このままじゃ、
「ちょ、待て。
あいつ好きな奴いるんだろ？
...振られる、んじゃないのか」
ハニはジュンの好きな人がAだって知らない。
「わかってる。そんなのわかってるけど、
何もしないままじゃ絶対後悔すると思うから
告白して振られて、キッパリと諦める。」
「、そっか、頑張ってね」
Aは、強いな。
ジュンの好きな人はA。
だけど当然Aはそんなこと知らない
可愛く思われるよう、振り向いてもらえるよう、
精一杯頑張っていた。
恋する俺の好きな人はどこまでも可愛くなった。
.
俺は何もしていない。
Aが横にいればそれでいいなんて
何もしていないくせにAとジュンが付き合うなんて嫌だって
Aがジュンと話すことを、恋に落ちることを勝手に拒んでいただけ。
そんな俺にAを止める資格はない
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作者名：こはる | 作成日時：2018年1月20日 19時
