Forbidden love 2 / Daiki.A

54. Yamada side ページ8

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prrrrrrrr...



今日は大ちゃんが寝坊したとかなんとかで店のオープンが遅れてついキレてしまった挙句Aちゃんの彼氏だとかいう変なきのこ野郎と友達になり、と散々な1日だった


時計の針を見ると1番上を通る少し手前でもうそんな時間なんだとため息ついたとき、スマホの着信音が部屋に鳴り響く




山「あい、なに大ちゃん。こんな時間に」



相手は大ちゃんからでこんな時間に珍しい



『なあ山田。』


山「ん？」


『.....Aに会った、』


山「...え、？」


『前に俺が言ったきのこ野郎が彼氏なんだって(笑)

...お前知ってた？』



大ちゃんから発せられた言葉は想像以上でわざと明るく振る舞うこいつに苛立ちをおぼえる



山「俺も、今日知ったよ」


『そんでさ、A俺の顔見て泣くんだよ、わけわかんねえよな(笑)』


山「うん、で？用はなに？」


『.......Aに伝言してほしくて、』




一緒ためらった大ちゃんの声は弱々しかった



山「別にいいけど、なんて？」


『...その鍵で、荷物取りに来てって』


山「...は？」


『いや！そのー...会った時に！こっそりだよ？ほんとにこっそりAの鞄に合鍵入れといたの。』


山「あー、わかった。伝えるだけ伝えとくわ、」




〜



翌日大学の食堂で話してる咲良の頭を光くんがチョップする、いつものように言い合いを始めた2人を見てAちゃんの隣に腰をおろす



「なーに？」



笑顔で振り向いたAちゃん



山「大ちゃんから伝言、」



大ちゃんの名前を出すと一瞬にして曇った顔
わかりやすすぎんだろ(笑)



「.....」


山「合鍵で、荷物取りに来て...だって、」



すると「...合鍵！？」と目を丸くしたと思えばリュックの中を漁り出す、
どうやら気づいてなかったらしい



「...あっ！あった、」


山「ちゃんと行くんだよ？」


「...」



そう言うとまた表情は曇り出す。
ころころ変わる表情が面白くて笑いを堪えるのに必死だった

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