Forbidden love 2 / Daiki.A

58. ページ12

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と、まあこんな感じで今に至る



「...」



返事に困った私は黙ることしかできなかった



『もうぜってぇ離さねえから、』



そう言って大貴は照れくさそうに笑う


ああ。今までどれだけの女の子をおとしてきたんだろう。そんな彼を好きになってしまった自分も、思わせぶりな態度ばかりみせる貴方も、憎くてたまらなかった。神様って意地悪だ。



『...A？遅くなったけどさ、俺、』


「だいき、それ以上は言わないで」



ねえ、お願い。



『...好きだよ、ずっと好き』



これ以上私を試さないで。



「...っ、」


『A、え？』



名前を呼ばれたと同時に後ろを振り向き貴方の唇に自分の唇を重ねる



「じゃあね、」



まだ唖然としてる大貴を置いて家を出ていく



＿ガチャン



「はあ、」



ドアが閉まるのを確認して玄関の前でしゃがみこむ



「なにやってんだ自分、」



大貴にキスをしてしまった、

私ばかりドキドキしてるのが悔しくて。
貴方のその思わせぶりな態度が憎くて。

薔薇の花の棘みたいに胸がチクリと痛い



「はあ、」



先程と同じようにもう一度ため息がこぼれる


慧くんごめんなさい。
もうこれで終わりだから、許して。
最後の最後に抱き合って、キスをしたら、
そこから先はもう赤の他人だから。


もう自分が誰を好きなのかわからなかった、

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