Forbidden love 2 / Daiki.A

66. ページ20

.




『...その続きは俺が言うから。我慢して？』


『おわっ、』



そんなの無理だよ、って思ったときにはもう遅くて大貴の胸に飛び込んでる自分がいた



『なんだよ(笑)...てかお前男の匂いする、』


「...あ、」



大貴に男の匂いがすると言われて気付く、
そうだよね、私数分前まで慧くんと抱き合ってたんだもんね。



『そうじゃん、お前あのきのこ野郎は？』


「...お別れしてきた、」


『そっか、』



そう言って頭を撫でてくる大貴の声はどこか嬉しそう

でもね、違うの、私が求めてるのはそんなものじゃない。貴方からの言葉が欲しい。そんな焦らさないでよ。

ねえ大貴、
私いつからこんなわがままになっちゃったのかな...
もう自分じゃ歯止めが効かないの。



『A』



名前を呼ばれ顔をあげると大貴とぱっちり目が合う



『好きだよ、高校のときから。ずっと、』


「ん...」



気付いたらお互いがお互いの唇を求め合って重ねていた。心が通じ合った初めてのキスは涙の味でしょっぱいはずなのに甘くて今すぐにでも蕩けそうだった



「大貴、好き」


『いつから？』


「高校生かな、？」


『やったね！俺の勝ちだよ、俺一目惚れだもん！』



じゃあなんで最初あんなひどい始まりだったの、という言葉は口に出さずにまた貴方の唇に自分の唇を重ねる

67.→←65.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す