虫よけ ページ8
炭「何でこんなことするんだ」
無「見せつけるため」
え、今なんつった。
炭「…見せつける?」
無「もしかして無自覚?ま、いいや。Aまた明日ね」
は?全く頭が追いついていないんだけど。
見せつける?誰に?街の人たちに?バカップルだと思われるじゃん!!
炭「Aちゃん大丈夫か?」
『ああ、はい。たぶん久しぶりにハグしたくなっただけだと思いますよ』
炭「久しぶり?そんなに頻繁にハグしてたのか?」
うわ、変な誤解を与えてしまった。
『違いますよ!幼馴染なんです。根は優しいし、いろんな面で助けてくれるので自慢の幼馴染です』
炭「そうか」
無一郎に対する気持ちは本心だ。
昔から変な人が近寄ってくるたびに助けてくれた。
『あ!そうだ。今日パン買っていこうと思って!これからカナヲちゃんたちのところに行こうと思ってるので!』
炭「…ああ!そうなのか。じゃあ一緒に行こう!確かカナヲが好きなのは_____」
竈門先輩がカナヲちゃんの好きなパンを知ってることには少し妬いたけど竈門先輩と2人きりで歩けるだけで幸せだった!
_____〈無一郎side〉
前に竈門とかいう学校で結構人気の高等部の人がいてAを見つけた瞬間に頬が少し紅くなった。
それで虫よけのためにAを抱きしめた。
そしたらAは本当に怒ったようで離れようとした。
分かった。この先輩が好きなんだ…。
さっきの好き、大好き、もたぶんこの人の話をしてたんだろうなぁ。
とても妬いた。この先輩が羨ましかった。どうやったらAに好いてもらえるんだろう?
でもただ一つラッキーなことに先輩は自分で自覚していないようだった。
僕がその間にAを奪い取っちゃうから。
(※何か少しヤンデレになっちゃった気が…純粋なので!!!!←重要)
_____〈Aside〉
『ありがとうございます!』
炭「こちらこそ、毎度あり!」
禰「日が沈みかけてるから気をつけてねー」
『うん!ありがと』
私は無事にパンを買ってカナエ姉さんたちのところに行くことにした。
今日は明日がお休みだからお泊まりさせてもらう予定!!久しぶりのお泊まり!すっごく楽しみ!
炭「もし良ければ送っていくぞ?」
『大丈夫です!そんなにしていただかなくて。ありがとうございます。じゃあまた』
竈門先輩に送ってもらうとか恐れ多すぎる。ていうか私の心臓がもたないから!
炭「そうか。じゃあ気をつけてな!」
私はペコリと一礼をしてから店を出た。
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作者名:いちか | 作成日時:2020年8月5日 18時