ごめん ページ18
期待したのに……。
カナヲちゃん、モテるのに一度も付き合ったことはないみたいで。誰か一途に思い続けてる人がいるもんだと思ってた。
禰「Aちゃんは…ねぇ?」
意味ありげににっこりと微笑む禰豆子ちゃん。
隣のカナヲも同じように笑ってる。
『そっ、そうだけど!!ここで話すのはダメでしょ!』
禰「えー?でも私はそういう人いないし。ここで盛り上がるのはAちゃんの話だけだよ」
『そんなこと言って!禰豆子ちゃん……我妻先輩なんじゃないの?』
禰「えっそれは_____「そうなのか!!!!!」
__________バンッ
いきなり開け放たれた扉。
禰「えっお兄ちゃんっっ⁈」
カ「…盗み聞き」
もしかしてさっきの聞かれてた…?
私竈門先輩が好きだ、って口にしてなかったよね?大丈夫だよね????
炭「えっあっいや!そうじゃないんだ!!実はAちゃんに話があって!!」
話?
禰「えー話ってなあにー。ここじゃダメなのー?」
いたずらっ子のようにニシシと笑ってる禰豆子ちゃん。こんな顔するっけ??めっちゃ女神の印象しかなかったけど…ギャップ萌え。。。
炭「…うん、ちょっと。ごめんな楽しんでるところ」
竈門先輩は心底すまなそうに笑ったから私の胸はズギュンっと撃ち抜かれていつのまにか立っていた。
禰「……ドキドキだね」
そう禰豆子ちゃんに小声で囁かれて変に意識をしてしまう。もう!!
『じゃあ少しはずすね。話し続けてて』
禰/カ「「はーい」」ニヤッ
あの2人、何かよからぬことを考えてないでしょうね…。
炭「ごめんな急に呼び出してしまって」
家族が誰もいないことを確認してから廊下で話す私たち。
『いえいえ全然大丈夫ですよ。それで何ですか?話、って』
禰豆子ちゃんがあんなこと言うから私の心臓の音が聞こえちゃいそうで怖い。もしかすると匂いでバレてるかも……!!そうだったら恥ずか死ぬ。。。。。
炭「…そのことなんだが、昨日…すまなかった!」
『……え』
もしかして知っているの?
『…何のことですか?』
もしかしたら私の勘違いかもしれない、と思って出来る限り笑って明るく返す。
普通の人よりかは精神を安定させることに慣れたとはいえ本心は“思い出したくない”の一点張りだ。
炭「…昨日、近くにいたのに助けられなくてごめん」
近くにいた、っていうのは竈門ベーカリーが近くにあったのに、ということだ。
竈門先輩は絶対に見て見ぬふりをするような人じゃないから。
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作者名:いちか | 作成日時:2020年8月5日 18時