二十四 ページ27
「次どこ行くの？」
「まだ11時だしなぁ....」
ちょっと早いと思いながら1〇9を出て周りをぶらぶらと歩く
「映画でもみる？」
私がそういうと五条はそーねぇ...と言いながらスマホで今上映されてる映画を調べた
「これとかどう？実写版だけど」
「えーそれさ、主人公の親友が最後主人公派手に殺して終わるからやだ」
なんでネタバレするんだよ
ていうかなんで内容知ってんだよ
「いや....おま、ネタバレ」
ふざけんなと言った意味でじろりと睨んでやると隣の男は「だって面白くなかったんだもん」とヘラヘラと笑う
「ていうかなんで内容知ってんの」
「実写っつっただろ、原作見た事あんだよ」
次絶対にこいつより先にネタバレしてやる
「いい映画もないし、ゲーセンでも行く？」
「いや、銀座まで行くんだったらぶらぶらしながら行こうぜ」
確かに、暇だし
いいよ、そういって私たちは駅へと歩みを進めた
◇
ぶらぶらしている間に結構五条のことを知れた
彼の術式のこと、家の事、高専のこと
なんでも傑とは特に仲がいいらしくて...,
「確かに、傑優しそうだったしねぇ」
「え〜、あいつ猫かぶってるだけだよ、トータルでは圧倒的に俺が上」
「いや、それは無い」
ドヤ顔で言ってくる五条には目もくれずに言う
「んでだよ、ぜってー俺の方がいい男じゃねぇか」
「五条はなんというか、胡散臭いんだよ」
「いや酷くね？」
「多分餓鬼なんだと思う」
「傷つくぞ？」
ブーっとブーイングをかましてくる五条を無視して銀座の高層ビルの間を歩く
「ていうかなんでビフテキ連れて行ってくれるの？」
「暇だったからって言ったじゃねェか」
「だったら傑とか硝子とかと行けばよかったんじゃない？」
私がそういうと、彼はなんだか少しだけ言いにくそう
というか照れくさそうにボソッとつぶやいた
「お前と行きたかったんだよ…」
「え…」
そういって彼はプイッとそっぽを向いた
そこからビフテキ屋までの道のりはお互いなにもしゃべらず、もはや恥ずかしくて互いの顔すら見れない様だったのだが
でもなんだか
今はなんだか、私達の間に流れるそんな甘ったるい雰囲気が
なんだか心地よく感じた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 971人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
麗(プロフ) - こちらこそすみません……… (2021年1月23日 12時) (
レス) id: ac3a1d0896 (このIDを非表示/違反報告)
ホウ酸(プロフ) - 麗さん» すみません...どうにもできなくて...(( (2021年1月6日 21時) (レス) id: d043e2c381 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - あらら?? 私の方がバグってるだけですかね……… (2021年1月6日 11時) (レス) id: ac3a1d0896 (このIDを非表示/違反報告)
ホウ酸(プロフ) - 麗さん» あれ？私の方では「ここに」になってるんですけど....(( (2021年1月4日 14時) (レス) id: d043e2c381 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - それで、なんで~ のところなので多分主様々の言ってるところであってるかなと思います (2021年1月4日 12時) (レス) id: ac3a1d0896 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ホウ酸 | 作成日時：2020年11月21日 12時
