十二 ページ15
朝
なんだかいつもより母屋の方が騒がしい気がする
離れにまで聞こえてくる慌ただしいドタドタとした足音に煩いと思いながら上半身をゆっくり起こす
時刻はまだ朝の8時、朝に弱く、加えて一日中隔離されて暇な私にとっては十分早朝と言える時間帯だ
さゆりさんはどこだろう
「お、お嬢様...おはようございます」
「ん、おはよう
何かあったの？」
私がそう聞くと、さゆりさんは包帯のかえを持ってきながら口を開いた
「実は....
五条様がいらっしゃってまして...」
「へ〜」
五条様か〜、お偉い人かな
「は？五条？」
「はい...」
「なんで！？」
「それがどうやら、お嬢様に会いたいらしく...
家のものは追い返すに追い返せず、このような状況に....」
まずい、非常にまずい
私は家のものに恥さらしと言って隠されてきた存在
故に、わざわざ隔離までされて外界からの接触を避けられてきた
そんな私が他の人、ましてやあの五条悟と知り合いなんてバレたら何されるか分からない
「さゆりさん、どうしよう...」
「帳でも張りますか？」
「無理でしょ〜...」
これは詰んだな
今度こそ、殴る蹴るじゃ済まされないぞこれ
なんということをしてくれたんだ五条コノヤロウ
苦悩に悶えながらベッドの上をゴロゴロと転がり回る
「な〜に朝からベッドでゴロゴロしてんの」
「うるさいな...今考えてるんだよ」
「ふ〜ん、何を？」
「どうやって逃げるかに決まって....
は？え？」
「よーやく気づいた？にぶちんじゃん、おせーよ」
ずいっと顔を寄せてきて頬を膨らます目の前のこいつ
「いや、なんでここにいるの」
「ん〜？トんだの」
「説明する気ないだろ」
「せ〜かい、まあ細かいことは気にすんなよ」
ヒラヒラと軽いノリで手を降って、ベッドの向かい側にある1人用のソファーにどかっと腰を下ろす
「え？なに当たり前みたいな顔してそこにいるの？」
「わざわざ来たんだからそう簡単に帰るわけねーじゃん」
「いや、帰れよ」
「センセーから頼まれてんの、黙って付き合えよ」
面倒くさそうに頬杖をつきながら言う五条
この唐変木が、いつか1発殴ってやるからな
「はぁ....さゆりさん、悪いけど飲み物頂戴」
「かしこまりました」
ーーー
Aさんの年齢を五条の一個下から同い年に変えさせていただきました
設定と八話をほんの少しいじっております
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麗(プロフ) - こちらこそすみません……… (2021年1月23日 12時) (
レス) id: ac3a1d0896 (このIDを非表示/違反報告)
ホウ酸(プロフ) - 麗さん» すみません...どうにもできなくて...(( (2021年1月6日 21時) (レス) id: d043e2c381 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - あらら?? 私の方がバグってるだけですかね……… (2021年1月6日 11時) (レス) id: ac3a1d0896 (このIDを非表示/違反報告)
ホウ酸(プロフ) - 麗さん» あれ？私の方では「ここに」になってるんですけど....(( (2021年1月4日 14時) (レス) id: d043e2c381 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - それで、なんで~ のところなので多分主様々の言ってるところであってるかなと思います (2021年1月4日 12時) (レス) id: ac3a1d0896 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ホウ酸 | 作成日時：2020年11月21日 12時
