身長低くても！！マフィアでも！！愛すべし！！！！3【中原中也】

推し71 ページ6

「で？いつまで突っ立ってるの？A、そろそろ僕この体勢きついんだけど…」

「人使いが荒すぎると思うんだけど…」



ここまで来てそんな無茶ぶりを…


私にいったいどうしろと？？




困った顔をしてみせると広津さんが前に進み出た




「そこまでだ…投降せよ小僧」

「いくら凄んでも怖くねェよ爺さん」


いや本当に爺っていうんじゃなくて爺さんっていう中也ちゃんすっごいすきなの誰か分かって？？



「俺様を誰だと思ってる」

「羊の王様かな…」



俺様！！！！

イキってるねェ…そういう時期だもんね、嫌いじゃないむしろ好み



「ちっげぇよタコ、手札を持ってるつったろ…」

「力という手札か？？」

「あんた異能力者か…」

「広津さん、こいつは触れた対称の重力を操る」

「承知した」




刹那、両者ともに戦闘態勢に入り、紫と赤の文字の羅列がぶつかり合う



中也ちゃんは後退し、屋根の上に着地する



「流石はポートマフィア、といいてぇ所だが…


そんなもんか！！！！」



そういいながら、素早く屋根から飛び降り広津さんとの距離を縮める



素早い動きに、予測不能な攻撃パターンだが…






「うん、昔から癖は変わってないようだねェ…」



中也ちゃんに体術をしごかれ、叩き込まれた私は、


彼の間合いや癖、攻撃のパターン等を全て把握している



それに今は”餓鬼”だからもっと単調な攻撃だ






広津さんが押されてきているが、中也ちゃんの肩に手を触れることができた




広津さんの異能力、”落椿”は触れた物に衝撃を与えて破壊したり、弾を飛ばすことが出来るものだ



能力の系統は中也ちゃんの重力操作とさほど変わらないが



広津さんの場合は触れていないといけない上に、近距離戦で武器は手だけだ

それに比べると中也ちゃんの重力操作は近中遠距離どれでも対応する事ができ、ずば抜けてポテンシャルが高い




よって、この戦闘は圧倒的こちら側の不利




「あんたの異能はきかねぇよ」

「どーかな…」



そういっていつの間にか起き上がった治君が中也ちゃんの首に触れる



もう治君なんて嫌いだ、私だって触れたことなかったのに(((





「これで重力は君の手から離れた」

「あぁ？」

「僕の異能無効化能力でね…」



そういうと中也ちゃんの周りに水色の文字の羅列が現れ、割れる様に重力と共に消えた






「さぁ、小僧






後悔の時間だ」

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