推し69 ページ4
「誰の噂?」
「当ててごらん??」
「うぅん…A、どう思う??」
呼び捨てなの新鮮だなぁ
「…流布するだけで害をなす噂、しかもこの時期に
と言ったら、”先代首領”しかないと思うけど…」
「だよね、僕もそう思った」
一人称僕なのすっごい萌える、もう君はずっとそのままでいいよ
「その通り、世の中には墓から起き上がってはいけない人間が存在する…わかるね?」
治君はのろのろと立ち上がり、森さんから銀の託宣を受け取る
「薬、約束だよ?」
「これが君の初仕事だ…ポートマフィアへようこそ」
森さんがそういうと治君は少し驚いたようにお目目をぱちぱちさせ、あきれたように深く息を吐きながら出口へ向かった
「治君、頑張ってね」
「…何言ってるの、Aも来るんだよ」
「え”…」
治君はしてやったりといった表情で銀の託宣をぴらぴらさせる
させられてやったり…
くそっ…どこかで傍観でもしてようと思った私の作戦が台無しだこの野郎
「あ、そうだ…」
「ん?」
「さっき言ってた僕に似た人って、誰?」
扉の前でそう問う治君
「ふふっ、私だよ」
そんな彼の質問に森さんは愉快そうに答えた
「太宰君、なぜ君は死にたい?」
「僕こそ聞きたいね…
生きるなんて行為に何か価値があると本気で思ってるの?」
◇
場所は変わり、現在は擂鉢街のほぼ中心地
銀の託宣を使い、古株の広津さんを引き連れて私たちはここまでやってきた
生きることに価値があるか…
「どうかした?A…」
「う〜ん…なんだろう、なんだろうねぇ…治君はもうちょっと、何だろうねェ…」
「なにさ…
ふ〜ん、外国には鍍金をのむ自 殺法があるみたいだよ、A
但し飲んだものは生きながら内臓を溶かされる…??
うぇ、試さなくてよかった」
「そんな物騒な本どこで手に入れたの…」
「しらなぁい、気づいたらあった」
この餓鬼…餓鬼だ((餓鬼です
「ねぇ、今の知ってた??えぇっと…」
「広津です、参考にさせて頂きます」
そういって広津さんは擂鉢街のいたるところに蔓延る階段を一段一段降りてくる
「太宰さん」
「はい?」
「この辺りは抗争地域です、ご注意を」
「抗争?」
「現在、ポートマフィアと敵対する組織は三つあります
一つ目が高瀬会、もう一つがGSS、そして三つ目が未成年のみで構成された互助軍団で
羊という…」
その時、治君の電話の音が鳴り響いた
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るま - 凄く面白いので、更新待ってます! (2023年3月24日 14時) (レス) id: dd1d7bc19b (このIDを非表示/違反報告)
奏翔 - 続き気になります、、、更新待ってます。それとも、もうこの作品は更新しないのでしょうか? (2023年3月6日 21時) (レス) @page22 id: 49dd49021f (このIDを非表示/違反報告)
零 - 続き気になりすぎて夜しか寝れません!!!更新待ってます! (2022年8月17日 17時) (レス) @page22 id: 5a52c0f3ec (このIDを非表示/違反報告)
明理(プロフ) - 絶対完結させるって言ったのに…この…この大ウソつき!(´;ω;`)それでも待ってしまう僕はいるんだよなぁァァァァァァァ!!待ってます! (2022年5月1日 21時) (レス) @page22 id: 0be17a4bd3 (このIDを非表示/違反報告)
えいり - 更新待ってます。中也と夢主の絡みが見てぇ← (2021年7月26日 21時) (レス) id: 74707b6955 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ホウ酸 | 作成日時:2020年5月27日 14時