call? (ページ36)

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2人でコンビニに寄った。北斗くんが2つのアイスで迷っていたから、北斗くんが選ばなかった方のアイスを私が選んだ。

「 Aアイス持ってて。食べてもいいよ」

『んーん、お風呂出てから食べる』

「ふーん」

明日の夜には、親が帰ってくる。北斗くんとこんなにも長い間ずーっと二人でいたのは初めてだし、これからもほぼないと思う。明日はお互い学校だし。

『ねえ北斗くんってさ、彼女いまいるの？』

「え、なに急に。当分いないけど」

『へえー、大学とか常に彼氏彼女いそうなのに。』

「そういう人も多くいるんじゃない？」

彼女がいないなら、今私が何をしても、問題はない、でも1歩踏み出せばきっと私自身が苦しいだけだ、傷つくだけ。一生背負わなければならなくなる。

でも、気持ちを伝えることすら出来ないのなら、1回くらい、君に触れたい

家の駐車場に車を入れ、北斗くんはエンジンを切った。北斗くんが車をでようとしたとき、袖を掴んだ。

『北斗くん、』

「 … っ？」

好きの二文字を言えないかわりに、下手くそな口付けをした。

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