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「 A夜外に食べにいこうよ、何か食べたいのあるー? 」


『 ん〜、お肉系がいいかな』







北斗くんが今日は夜外に食べに行こうよと言う。急に言われても食べたいものなんて思い浮かばなかったけど、とりあえず肉がいいと言っておいた。幅広すぎて北斗くん困ったと思う(笑)






「 もう外も暗くなったからそろそろ行こうよ 」


『 うん、いこう 』





助手席に乗り込む。北斗くんが運転するときの助手席は、私の特等席。気づいたらこれが当たり前になっていた。





『 … え、焼肉 !? 』


「 うん、だって肉がいいんでしょ? 」


『 まあ、そう言ったけど … まさか焼肉連れてってくれるとは思ってなかった。久々すぎるから嬉しい〜 』


「 2人だし、好きな物食いまくろうよ 」


『 うん、太っちゃうね、私たち 』






車が止まった場所はまさかの焼肉屋。焼肉は予想していなかったよ。家族ではなかなか行く機会ないし、友達と出かけたときはあまりご飯にお金かけたくなくて、いつもファミレスだった。沢山食べちゃおう。







「 なんでもいいよ、好きなもの頼んで 」


『 うん何にしよう〜、タン食べたいし、私ロース好きなんだよねぇ、でもやっぱカルビ?……… 』






焼肉はたくさん種類があって困る。全部美味しいし。メニューをずっとみている私をみた北斗くんが「2人だし、結構な量頼んでも食えるでしょ 」って言うからとりあえず食べたいもの全部頼んだ。







『 ん〜、美味しい … 』


「 うまっ!!!!超美味い … !」




『 あ、ねえちょっと北斗くんそれ食べすぎ 』


「 なんでだよ!タンだってAばっかり食べただろ! 」




『 かなり食べたね … お腹いっぱい … 』


「 俺まだまだ行けるけど 」


『 … 私も食べるもん 』









焼いて食べて焼いて食べて頼んで焼いてを繰り返してたらお腹いっぱいになった。お互い美味しいしか言ってなかったな。もっとほかに会話なかったんですか?って感じ。





『 北斗くんありがとう〜 』


「 … アイス食いたくない?コンビニ寄っちゃう? 」


『 え、それ言おうと思ってた 』


「 よし沢山買おうぜ 」






好きなもの沢山食べさせてくれるところ、食べ方が綺麗なところ、もぐもぐ食べるところ、隣で運転してくれるところ 全てが好き。大好き。

すぐ側にいるのに、「好き」のたった2文字が言えない関係なのが、何よりも悔しくて、苦しい。









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設定タグ:SixTONES , 松村北斗   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:駿 | 作成日時:2021年8月23日 17時

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