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「 … 可愛いじゃん 、いいと思う 」
胸が、これまでにないくらいドキドキした。だって、私にだけ聞こえるように耳元で低い声で言ったんだもん。顔が熱い … 絶対真っ赤だ。
北斗くんも照れ隠しをするかのように、すぐさま酒を手に取って一気飲みした。
そんな私たちを指さして笑うのが向かいに座っている田中樹。でもそのあと、小さくグッドサインをしてきた樹くんに本当に感謝だ。
「 Aちゃんもさ、美容師一緒になる？ 」
『 え、私はいいです。そういうの向いてない。』
「 えぇー、俺Aちゃんと仕事したら絶対頑張れるー 」
『 美容師はやらないですよ(笑)』
北斗くんの仲良しのお友達が樹くんで本当に良かった。
だんだんとみんな酔ってきて絡むのが少し面倒くさくなってきたけど、みんなで囲んだ鍋も、爆笑しながらみたテレビも、とても楽しかった。私もいつか友達連れてきてワイワイしたいなと思った。
「 北斗ー、俺泊まっていーいー？ 」
「 樹1番近いんだから帰れよ！ 」
「 えー、泊まらせてよー 」
だいぶ夜遅くなってきて、帰るか 帰らないかの話になった。北斗くん、樹くんが泊まりたいって言うのを拒否してたけど、本当は嬉しそう。
最終的に、樹くんとジェシーくんは泊まっていくことになった。(というより、ジェシーくんは既に寝ていたから仕方なく)
「 Aちゃん、またね 」
「 ごめんねあいつら！Aちゃん、北斗おやすみー 」
『 大我くん、優吾くん、おやすみなさい 』
「 じゃー、また 」
大我くん(って呼んでって言われた)と高地くんは日付が変わる前に帰っていった。ジェシーくんは変わらず寝てて、樹くんはソファに転がってスマホを見ていた。私と北斗くんで食器やゴミの片付けを始めた。
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作者名：駿 | 作成日時：2021年8月23日 17時
